箱根・大涌谷に絶景を体感できる新名所がオープン 海賊船や元箱根港はリニューアル

「ちきゅうの谷」に新設されたガラス張りの「息吹のデッキ」
箱根湯本駅を起点に登山電車、ケーブルカー、ロープウェイ、船、バスとさまざまな乗り物を乗り継いで箱根を周遊する「箱根ゴールデンコース」。2025年4月25日、コース上に新たなスポットがオープンした。
箱根ロープウェイの大涌谷駅にできた「ちきゅうの谷」は箱根ゴールデンコースの中でも随一の展望を誇る大涌谷を眼前にし、絶景を楽しめるスポットだ。注目は「風の輪テラス」と「息吹のデッキ」。

「風の輪テラス」は直径約18メートルの回遊テラスで、床に小さな穴が開いているため、足元からも風を感じられる。風向きによっては、大涌谷から立ち昇る硫黄の香りが鼻孔をくすぐる。振り返れば、圧倒的な存在感で迫ってくる富士山が流麗な姿を見せる。
「息吹のデッキ」は谷へ約11メートルせり出したガラス張りのデッキで、真下の光景も眺められる。左手には空中散歩するロープウェイが行き来し、天気の良い日には東京都心のビル群も見えるという。

屋内の「谷のマルシェ」は土産のほか、オリジナルのスイーツやドリンクを販売する。タニマルマフィン(600円)はマフィンのそこにドライアイスが仕込んであり、大涌谷をイメージした煙が湧き出す仕掛けになっている。
特別船室などがリニューアルした箱根海賊船
また、芦ノ湖を航行する箱根海賊船「ビクトリー」がリニューアルし、4月26日から運航を開始する。イギリスの戦艦をモデルにしている同船の特別船室がチェック柄の床タイルや、チェスターフィールド調のソファを設置した。一人で利用しやすいカウンター席や、家族やグループ向けのボックス席など多彩。バーカウンター風のカフェでは、生ビールも飲める。
箱根海賊船が発着する港の一つ、元箱根港もリニューアルした。海賊をイメージした装飾が施され、カフェ「PIRATE’S GALLEY」がオープン。出航前の気分が高まるだろう。