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秋の房総で、紅葉の渓谷と城下町さんぽ①   ~千葉県/養老渓谷&大多喜~

場所
> 大多喜町・市原市
秋の房総で、紅葉の渓谷と城下町さんぽ①   ~千葉県/養老渓谷&大多喜~

約100㍍にわたって岩肌を流れ落ちる粟又の滝(写真/ピクスタ)

千葉県各地で紅葉観賞

都心からのアクセスが良く、成田空港を利用する旅行者にとっても周遊観光しやすい千葉県。秋が深まると紅葉も楽しみ。本土寺(松戸)、香取神宮(香取)、亀山湖(君津)など、県内には紅葉の名所が多い。

特に、房総中央部にある養老渓谷が人気だ。東京駅から総武線快速と小湊鐵道を乗り継いで約2時間。車なら、東京駅周辺から東京湾アクアラインを経由して約1時間20分。日帰りでものんびり楽しめる。

美しい地層が見られる懸崖境も養老渓谷でおすすめスポット
美しい地層が見られる懸崖境も養老渓谷でおすすめスポット

紅葉を眺めながら渓谷ハイク

養老渓谷の紅葉は11月下旬~12月上旬が見ごろ。モミジ、ウルシ、クヌギなど広葉樹が多い。平坦な遊歩道が清流添いに整備され、1時間~3時間の散策を楽しめる。台風被害で一部通行止めだが途中までは歩けるので、道を覆うように茂る木々を見上げながら紅葉を観賞しよう。

紅葉に染まる中瀬遊歩道(写真/ピクスタ)
紅葉に染まる中瀬遊歩道(写真/ピクスタ)

紅葉に彩られる名瀑

中でも粟又の滝は渓谷随一のスポット。落差約30㍍の滝は真っ白なしぶきを上げ、モミジやカエデなど赤や黄色に染まる周辺の木々が映える。滝つぼ近くから見上げるのもいいし、滝の脇の階段から見下ろす眺めもいい。県道沿いにある展望台からふかんするのもおすすめだ。

展望台からふかんする粟又の滝(写真/ピクスタ)
展望台からふかんする粟又の滝(写真/ピクスタ)
ライトアップされた粟又の滝
ライトアップされた粟又の滝

日帰り&1泊で温泉満喫

渓谷周辺には養老渓谷温泉が広がり、宿9軒が点在している。のんびり1泊し、ライトアップされた粟又の滝や観音橋などを巡る散策も風情がある。

日帰り旅なら、「ごりやくの湯」はいかが。食堂を併設する日帰り温泉施設で、ゆったり10人以上は入れる露天風呂から山々を見渡せる。

広々したごりやくの湯の露天風呂と内湯。10時~18時、水曜休(祝日の場合は前日か翌日休)、1200円、☎0470・85・0056
広々したごりやくの湯の露天風呂と内湯。10時~18時、水曜休(祝日の場合は前日か翌日休)、1200円、☎0470・85・0056

秋限定のジェラートを

湯上がりには、粟又の滝そばにあるジェラート店「山猫」へぜひ。乳化剤や安定剤は使わず、旬の果実や野菜の味わいを大切にしている。毎週、旬の新作がお目見えし、秋は栗や焼き芋のジェラートも並ぶ。

山猫ではジェラート(500円~)のほか、千葉県産のミルクを使うソフトクリームも人気(写真右/巣蜜はちみつソフトクリームは850円)。11時~16時(土曜は~17時、日曜、祝日は10時~17時)、不定休
山猫ではジェラート(500円~)のほか、千葉県産のミルクを使うソフトクリームも人気(写真右/巣蜜はちみつソフトクリームは850円)。11時~16時(土曜は~17時、日曜、祝日は10時~17時)、不定休

カフェで優雅に“里時間”を

小湊鐵道養老渓谷駅そばの「サトモノ屋」もおすすめだ。4年前にオープンしたカフェで、「里に出会う」がコンセプト。地元で獲れる食材、地元の方々のアイデアを参考にしたメニューなどこだわりは多い。コーヒーは1杯ずつハンドドリップするため少し時間を要するが、それがまた優雅な気分。のんびりとした“里時間”を楽しんでほしい。~②城下町・大多喜へ続く~

古民家をリノベーションしたサトモノ屋。https://www.instagram.com/satomonoya/
古民家をリノベーションしたサトモノ屋。https://www.instagram.com/satomonoya/
取材時の日替わりサンドウィッチは塩麹のサラダチキン(700円)。養老渓谷に自生するクロモジのハーブティー(550円)もおすすめ
取材時の日替わりサンドウィッチは塩麹のサラダチキン(700円)。養老渓谷に自生するクロモジのハーブティー(550円)もおすすめ
コーヒーはていねいにハンドドリップ
コーヒーはていねいにハンドドリップ
養老渓谷駅に併設された養老渓谷駅足湯。小湊鐵道利用客は無料で入れる。12時~16時30分(土曜、休日は11時~17時)、140円、☎0436・21・6353
養老渓谷駅に併設された養老渓谷駅足湯。小湊鐵道利用客は無料で入れる。12時~16時30分(土曜、休日は11時~17時)、140円、☎0436・21・6353

【観光の問い合わせ】

大多喜町観光協会☎0470・80・1146

千葉県観光物産協会☎043・225・9170

(出典:旅行読売2025年12月号)

(Web掲載:2025年10月23日)

 

「秋の房総で、紅葉の渓谷と城下町さんぽ②」

は、こちら              


Writer

松田秀雄 さん

全国を取材で巡ること約30年。得意なテーマは「温泉」で、北海道・稚内温泉から沖縄・西表島温泉まで500湯・2000軒以上は訪れている。特に泉質は硫黄泉が好きで、湯上りに体を拭かず自然乾燥させるのがモットー。帰宅後、体に付着した硫黄成分が湯船に染み出して白濁する様子を見るのが好き。最近は飲泉への興味が強く、「焼酎割に適した温泉は?」を掲げて最高の一杯を探し中。旅行読売出版社・編集部に所属。

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