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【食べる桜の世界】食べる桜の里を訪ねて 秦野市<神奈川>

場所
> 秦野市
【食べる桜の世界】食べる桜の里を訪ねて 秦野市<神奈川>

県道の両側にソメイヨシノが並ぶ「はだの桜みち」。例年の見頃は3月下旬~4月上旬

江戸時代から続く八重桜の栽培、手仕事で生まれる塩漬け

神奈川県西部にある秦野市は、食用八重桜の生産量が年15~20トンで日本一を誇る。市の西部にある千村(ちむら)地区では約2500本の八重桜が植えられている。江戸時代末期、東海道や矢倉沢(やぐらざわ)往還の茶屋で出す桜茶用に、また、地域の祭事費捻出のために始まったという生産が今も続く。

地域のグループ「千村若竹会」は、7分咲きくらいの八重桜の花を収穫し、その日のうちに塩と白梅酢で約1か月漬け込む。完成した桜花の塩漬け「丹沢のさくら漬」は、JAの直売所「はだのじばさんず」で販売する。

「お湯やお酒に一つ入れるだけで華やかになりますし、おにぎり、桜ごはん、スイーツなど、さまざまな用途にお使いいただけます」と店長の北原慶徳(よしのり)さん。他にも同店では、八重桜を使ったジェラートやキャンディー、ソーセージなどを扱う。

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国産「やまと豚」の粗びき肉に、塩抜きした「丹沢のさくら漬」を練り込んだソーセージ

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八重桜のジェラートは期間限定

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「かながわブランド」にも指定されている「丹沢のさくら漬」

市では見る桜にも力を入れている。6.2キロ、桜並木としては県内最長という「はだの桜みち」をはじめ、水無(みずなし)川沿い、弘法山公園など市内には桜名所が多い。市民に苗木を安く販売し、育ててもらう「はだの桜プロジェクト」も展開。まさに桜を食べ、見て楽しめる市といえるだろう。

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八重桜の摘み取りは手作業で。4月中旬に行われることが多い

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ピンクの花びらが美しい

文/安部晃司


◉秦野市へのアクセス
新宿駅から小田急小田原線1時間で秦野駅/東名高速秦野中井ICから約3キロ

◉観光の問い合わせ
TEL:0463-82-8833(秦野市観光協会)

※記載内容はすべて掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2026年4月号)
(Web掲載:2026年3月22日)

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Writer

安部晃司 さん

東京都生まれ。旅好きが高じてライターに。鉄道、航空などの乗り物系のほか、温泉、宿、グルメなど、幅広く取材、執筆。一男、一女の父になり、最近は子連れ旅が一番の関心テーマ。

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