【お得きっぷで鉄道旅】観光列車とSLを乗り継ぎ、酒どころを巡る呑み鉄の旅(2)~上越妙高発◎青春18きっぷ3日間~
「SLばんえつ物語」4号車は展望車になっており、出入り自由。左右の広い窓から眺める阿賀野川や山あいの集落の景観が美しい
信越線・磐越西線・只見線 ほか
[青梅川]=[新潟]=[津川]=[会津若松]=[小出]
青春18きっぷ《 3日間 》で1110円お得!
【お得きっぷで鉄道旅】観光列車とSLを乗り継ぎ、酒どころを巡る呑み鉄の旅(1)~上越妙高発◎青春18きっぷ3日間~から続く
2日目は津川駅11時28分発の「SLばんえつ物語」で会津若松に向かう。1999年に復活した蒸気機関車C57がけん引する7両編成の観光列車だ。
出発前に津川駅からタクシーで5分ほどの下越(かえつ)酒造を訪ねた。仕込みの時期は終わっていたが、佐藤俊一社長自ら、動画や絵を使って酒の造り方や味の感じ方、楽しみ方について解説してくださった。飲み比べを交えながらの酒談義は面白く、あっという間に時間が過ぎる。


下越酒造<津川> 1880年創業、主銘柄は「麒麟」「蒲原(かんばら)」など。蔵元は親子2代で国税庁の酒類鑑定官として酒造りを指導、技術力を生かした正統派の酒造りを行う。酒蔵見学(要予約)は通年実施。詳細は要問い合わせ。
■9時~17時/不定休/500円(利き酒付き)/新潟県阿賀町津川3644/磐越西線津川駅からタクシー5分、または徒歩20分/TEL:0254-92-3211
急いで駅に戻ると、SLを見ようと、ホームには人だかりができていた。まもなく「SLばんえつ物語」が到着。17分停車して、客車をけん引するC57の給水と石炭かき寄せ作業を行う。石炭の匂いが鼻を突く。汽笛とともに目の前で黒い煙が上がるさまは迫力満点で、童心に返ったようにわくわくした。

列車は津川駅で17分間停車。SLを見ようと、多くの人が集まってくる
予約した普通車指定席は、レトロな雰囲気のボックス席で、周りの座席ではすでに弁当やお菓子を広げて遠足気分だ。列車は蛇行する阿賀野川沿いを走り、ときに橋を渡る。川幅が広く湖のように穏やかな阿賀野川の雄大な姿を、夢うつつで眺めた。喜多方駅の手前辺りで右手に会津盆地が広がった。小さく顔をのぞかせる磐梯山がだんだん大きくなる。まもなく会津若松駅に到着だ。

SLばんえつ物語の普通車指定席。レトロなボックスシートで駅弁を広げる

レトロな内装も素敵!

山都―喜多方駅間の橋梁(きょうりょう)を渡る「SLばんえつ物語」。たなびく煙を見るのも楽しい(写真/ピクスタ)
福島県きっての酒どころ、会津若松には街中に酒蔵が点在する。中でも目を引くのは、江戸時代から180年近く続く末廣酒造の嘉永蔵だ。明治から大正時代にかけて建てられた建物は国の登録有形文化財。酒蔵見学では、酒米や製造工程などを解説しながら蔵の中を案内してくれる。現在、酒造りの拠点は移設したが、嘉永蔵で造られる限定酒を酒蔵ショップでのみ販売。目当ての客も多いそうだ。


末廣酒造 嘉永蔵<会津若松> 江戸末期の1850年創業の会津を代表する酒蔵で、大正時代に山廃仕込みを試験醸造。代表銘柄は「末廣」「玄宰(げんざい)」など。ショップやカフェも併設。酒蔵見学(約30分)は1日数回行う。詳細は要問い合わせ。
■9時30分~16時30分/祝日を除く第2水曜休/無料/福島県会津若松市日新町12-38/磐越西線会津若松駅から市内周遊バスハイカラさん5分、七日町中央下車徒歩5分/TEL:0242-27-0002

会津若松駅
最終日は早起きして、ぼんやり車窓を眺めながら只見線で小出駅へ。ローカル線の旅は心地良く、後ろ髪を引かれる思いで帰路についた。
文/高崎真規子 写真/齋藤雄輝
🍱おすすめ駅弁🍱


とりめし[1100円]<津川> 磐越西線日出谷駅で販売され、売り切れ必至といわれた幻の駅弁「とりめし」をいとう屋旅館が復刻。SLばんえつ物語の運行日のみ、津川駅のホームで個数限定販売。購入はSLに乗車する人優先。
■阿賀町観光協会/TEL:0254-92-0220

観光列車🚞
越乃Shu*Kura
新潟の酒をコンセプトとした観光列車で、車内でふるまい酒もある。3月~11月の金・土・日・月曜を中心に、上越妙高―十日町駅間を1日1往復運行。新潟駅まで行く「柳都Shu*Kura」、越後湯沢駅まで行く「ゆざわShu*Kura」もある。乗車日の1か月前の10時から全国のみどりの窓口、主な旅行会社、えきねっとなどで予約。
SLばんえつ物語
「貴婦人」の愛称で人気のC57形蒸気機関車が、大正ロマンを感じさせるレトロなデザインの客車をけん引。子どもが遊べるオコジョ展望車両やグリーン車もある。4月~11月の土・日曜を中心に、新津―会津若松駅間を1日1往復運行。乗車日の1か月前の10時から全国のみどりの窓口、主な旅行会社、えきねっとなどで予約。
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2026年7月号)
(Web掲載:2026年7月14日)


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