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【絶景&グルメ 観光列車の旅】国鉄仕様の懐かしい車両で清流を眺めながら“静岡”を賞味 大井川鐵道「Train Dining オハシ」

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【絶景&グルメ 観光列車の旅】国鉄仕様の懐かしい車両で清流を眺めながら“静岡”を賞味 大井川鐵道「Train Dining オハシ」

抜里駅付近の茶畑風景の中を走る「Train Dining オハシ」

食堂車の気分を味わえる観光列車

レトロな車両に揺られながら大井川流域の自然を眺め、地元食材を使った料理を車内で楽しむ。「Train Dining(トレイン ダイニング) オハシ」は、そんなかつての食堂車の気分を味わえる観光列車だ。運行開始は2025年1月。列車名「オハシ」は、車両記号のオ(車両重量約35トン)、ハ(普通車)、シ(食堂車)が由来である。

車両は青い車体の12系。電気機関車が引く客車に乗れるのも貴重な体験だ。座席は4人掛けボックス席に木製テーブルを設置し、1ボックスに1人〜2人が座れる仕様。シートの青いモケット(布地)やクリーム色の壁面は、昭和後期の国鉄車両の懐かしい雰囲気だ。

行程は東海道線と接続する金谷(かなや)駅を出発し、大井川本線を北上。20キロ先の川根温泉笹間渡(ささまど)駅で折り返し、新金谷駅まで戻る。定期列車「かわね路」に連結して運転され、所要は往復約1時間40分だ。

広報の小沼佑香さんは、「地域の魅力と列車旅の醍醐(だいご)味を一度に体験できる特別な食堂車。大井川鐵道ならではの『旅と食のハーモニー』をお楽しみください」と〝オハシ〟の魅力を語る。乗務員による軽快な歌や乗客参加型のイベントなど、最後まで飽きさせない工夫も魅力だ。

新金谷駅を出て市街地を抜けると、川幅の広い大井川が見え、往路の大部分は進行右側に大井川が流れるので、座席は右側がおすすめだ。時折、一面の茶畑が開け、お茶処・川根路ならではの風景に心和む。途中の家山駅や抜里(ぬくり)駅は昭和初期の開業以来の木造駅舎が健在で、昭和時代にタイムスリップしたよう。

楽しみな「お料理弁当」は、県内の料理店「天神屋」または「海鮮亭いっき」が手掛けた逸品。取材時は天神屋で、メニュー(下記)のほか、「抹茶伊達巻(だてまき)・きみちゃん味噌(みそ)」「赤しそごはん 静岡県産桜えび添え」「焼津かつおだしと川根茶のスープ」など、静岡の旬の味覚を様々な料理で堪能できる。

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「天神屋」の三段重

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焼き物、揚げ物、煮物など静岡の山海の幸が詰まった「海鮮亭いっき」の二段重

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弁当は金谷駅出発時に各席に用意されている

折り返しの川根温泉笹間渡駅では、ホームで軽食やアイスの立ち売りをしていて、車両の窓を開けて買える。これも懐かしい演出で、昭和の汽車旅でよく見られた鉄道風景だ。

同鐵道は2022年の台風被害により、川根温泉笹間渡駅から約20キロ先の千頭(「せんず)駅まで、今も不通になっている。復旧支援の意味も込め、〝オハシ〟で「レトロな食堂車の旅」を楽しんでほしい。

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川根温泉笹間渡駅での立ち売り風景

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SLグッズや銘菓の車内販売も楽しみ

文/谷崎 竜

沿線観光

プラザロコ

新金谷駅の向かいにある商業施設。大井川鐵道沿線の観光情報を入手でき、売店には土産や弁当、きかんしゃトーマス号グッズなど同鐵道限定の商品が並ぶ。館内奥には“ロコミュージアム”があり、明治時代の古い機関車や再現された旧駅舎を公開。運転席にも乗り込める。貴重な鉄道関連グッズも展示している。
■9時~17時/無休/島田市金谷1112-2/大井川鐵道新金谷駅からすぐ/TEL:0547-45-4112

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🚊Train Dining オハシ🚊

◉運行区間:金谷―川根温泉笹間渡―新金谷(約1時間40分)
◉運行日:土・日曜を中心に1日1往復
◉料金:1万9800円
◉予約方法:乗車日4日前の12時まで予約サイト「JRE MALL チケット」で販売
◉問い合わせ:大井川鐵道営業部 TEL:0547-45-4112

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※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:旅行読売2026年7月号)
(Web掲載:2026年8月2日)


Writer

谷崎 竜 さん

旅行ライター。1969年、名古屋生まれ。千葉大学理学部を卒業後、バックパッカーで世界五大陸を放浪。帰国後、旅専門のフリーライター・カメラマンとして活動する。著書に「のんびり各駅停車」(講談社)、「青春18きっぷパーフェクトガイド」(イカロス出版)など多数。

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