【私の初めてのひとり旅(一人旅)】滝藤賢一さん 草津温泉(1)
たきとう・けんいち[俳優]
1976年、名古屋市出身。2000年、「BULLET BALLET(バレット・バレエ)」で映画デビュー。「クライマーズ・ハイ」で一躍脚光を浴び、ドラマ、映画、CMで活躍の場を広げる。近年の出演作に連続テレビ小説「虎に翼」、映画「木挽町のあだ討ち」、「私はあなたを知らない」、「八つ墓村」、「踊る大捜査線N.E.W メトロポリスを駆け抜けろ!」がある。2026年11月28日公開の映画「戦場のボヘミアン カメラマン 石川文洋」ではモノローグを担当している。
草津温泉で旧友と語り明かした夜、早春の露天風呂と共同浴場の思い出
ひとり旅の経験は数々あるけれど、2001年の早春、草津温泉へ行ったのが初めてです。仲代達矢さんの無名塾で3年間、塾生として修業して、卒塾した年です。
小学校が一緒だった幼なじみの友だちがいて、僕はとてつもなく彼の影響を受けたと思うのですが、卒塾したので久しぶりに連絡しました。ツアー会社のアルバイトだったのかな、群馬の草津温泉で働いているというので、会いに行ったんです。よく覚えていないけど、お金もなかったし、ローカル線に乗って駅からバスに乗り換えて行ったと思います。
草津温泉のバスターミナルに着くと彼が待っていました。彼の住んでいる古いアパートに1泊して、夜通し酒を飲みながら、話し込んだなあ。海外をひとり旅する資金をためるために1年間アルバイトしていると聞いて、すごく夢のある話だと思ったのですが、見知らぬ土地でアルバイトしながら生活するのは孤独でしんどいと言っていました。今は沖縄で、学校の先生をやっています。

草津温泉バスターミナルで友人と記念撮影。左が滝藤さん
1泊だけでしたが、いろんな温泉に入りました。こぢんまりした共同浴場に行ったときは、熱くてとても入れなかった。広々とした露天風呂にも入った。今思うと、あれは西(さい)の河原露天風呂というのかな、大きな石があって。まだ雪が残っている時期だったから、結構寒かったのを覚えています。

残雪の広々とした西の河原露天風呂(写真/草津温泉観光協会)
話・写真/滝藤賢一 聞き手/田辺英彦
【私の初めてのひとり旅(一人旅)】滝藤賢一さん 草津温泉(2)へ続く
映画「遥かな町へ」

ⓒ 2026 映画「遥かな町へ」BARCOS
滝藤賢一さんが出演する映画「遥かな町へ」は10月9日から全国公開。48歳の建築デザイナーが1963年の故郷・倉吉にタイムスリップし、家族や人生について大人の視点で見つめ直す。原作は、谷口ジローさんの漫画『遥かな町へ』。滝藤さんは主人公の父親役を演じている。
(出典:「旅行読売」2026年11月号)
(Web掲載:2026年10月1日)


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