【私の初めてのひとり旅(一人旅)】滝藤賢一さん 草津温泉(2)
「遥かな町へ」の倉吉ロケでのオフショット

たきとう・けんいち[俳優]
1976年、名古屋市出身。2000年、「BULLET BALLET(バレット・バレエ)」で映画デビュー。「クライマーズ・ハイ」で一躍脚光を浴び、ドラマ、映画、CMで活躍の場を広げる。近年の出演作に連続テレビ小説「虎に翼」、映画「木挽町のあだ討ち」、「私はあなたを知らない」、「八つ墓村」、「踊る大捜査線N.E.W メトロポリスを駆け抜けろ!」がある。2026年11月28日公開の映画「戦場のボヘミアン カメラマン 石川文洋」ではモノローグを担当している。
毎朝つかった河原の露天風呂、険しい修行の寺の岩場も登る
【私の初めてのひとり旅(一人旅)】滝藤賢一さん 草津温泉(1)から続く
温泉といえば、昨年、映画「遥かな町へ」のロケで約1か月滞在した鳥取の三朝(みささ)温泉がとても良かったですね。ぜひともまた行きたいですし、何なら別荘があってもいいかなと思うほど気に入りました。
三徳(みとく)川のほとりにある、三朝温泉のシンボルでもある河原の露天風呂が最高。石造りの露天風呂で、脱衣棚とちょっとした柵があるだけで三朝橋の上から丸見えですが、毎朝のように入りました。雨に打たれながら入ったこともありました。
露天風呂は湯船が中で二つに仕切られていて、初めて行ったとき片方は人がいっぱいで、もう一方はおっちゃんがひとりで入っていた。だから僕もそっちに足を突っ込んだらめちゃくちゃ熱くて。地元のおっちゃんに「そこは冬じゃないと入れんぞ」と忠告されました。
倉吉市でロケをしていたので、出演シーンがないときも赤瓦に白い漆喰壁(しっくいかべ)が美しい白壁土蔵群や商店街界隈(かいわい)をウロウロしていました。ちなみに、映画は1963年の商店街が舞台になっていますが、実在する商店街のアスファルトを剥がして砂利に戻し時代感を出しているんですよ。
時間があるときは白壁土蔵群の南側にある打吹(うつぶき)山に登ったりもしました。標高200メートルほどで、美しい山容です。麓の打吹公園は「日本さくら名所100選」にも数えられる桜の名所で、映画でも美しい桜吹雪の画が見られます。
滞在していた三朝荘の主人と一緒に三徳山三佛(さんぶつ)寺にも行きました。切り立った絶壁にある投入(なげいれ)堂が壮観!役行者(えんのぎょうじゃ)の修行の場で、木の根や岩をよじ登って行ったので汗だくでしたが、文殊(もんじゅ)堂から見える圧巻の景色に心が浄化された気分になりました。
2026年10月にはテレビのロケでマダガスカルに行きます。1月に初めて海外ひとり旅でニュージーランドのオークランドに行きましたが、ひとり旅っていいですよね。無心になれるというか。日常を忘れてリラックスできます。
話・写真/滝藤賢一 聞き手/田辺英彦
映画「遥かな町へ」

ⓒ 2026 映画「遥かな町へ」BARCOS
滝藤賢一さんが出演する映画「遥かな町へ」は10月9日から全国公開。48歳の建築デザイナーが1963年の故郷・倉吉にタイムスリップし、家族や人生について大人の視点で見つめ直す。原作は、谷口ジローさんの漫画『遥かな町へ』。滝藤さんは主人公の父親役を演じている。
(出典:「旅行読売」2026年11月号)
(Web掲載:2026年10月1日)


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