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【私の初めてのひとり旅(一人旅)】ウド鈴木さん アムステルダム、京都(1)

場所
> アムステルダム、京都市
【私の初めてのひとり旅(一人旅)】ウド鈴木さん アムステルダム、京都(1)

ウド鈴木[お笑いタレント]

1970年山形県生まれ。91年、天野ひろゆきとお笑いコンビ「キャイ〜ン」を結成、天才的なボケで人気を集める。テレビのバラエティー番組から誕生した音楽ユニット「ポケットビスケッツ」としても活動。2007 年、山形観光大使の「おいしい山形大使」に就任。現在、東急線沿線を舞台にしたイッツコムチャンネル11(地デジ11ch)の地域情報バラエティー「ウド様おねが~い!! ココロつながるポジティブCATV」(土曜11 時ほか)にレギュラー出演のほか、テレビ、ラジオ、舞台などで幅広く活躍中。

テレビ番組の企画で訪れたオランダ、出会いもトラブルも貴重な経験に

旅好きになったきっかけは、1994年の日本テレビの番組「電波少年 INTERNATIONAL(インターナショナル)」での経験です。僕たち「キャイ〜ン」に課せられたのは、僕がオランダから、天野君がドイツからそれぞれ国境を目指してひとり旅をする。落ち合ったところで「この帽子、ドイツんだ?」「オランだ!」とダジャレを披露し、「キャイ〜ンポーズ」を決めるという企画でした。自分でビデオカメラを回し、自撮りしたり風景を撮ったりしながら旅をするんです。

成田空港でプロデューサーに身体検査されて、財布や携帯電話を取り上げられ、地図やガイドブックなどと旅の資金として1万1000円を受け取りました。そして、本当に困った時に開けるようにと秘密の封筒も渡されました。天野君とはそこで別れ、僕はロンドン経由のオランダ・スキポール空港行きに搭乗。飛行機に乗るのも海外へ行くのも、ひとりでの旅も初めてでした。

オランダに到着してもどうしてよいか分からず、空港内で食事してビールを飲み、そのままロビーで一夜を明かしました。昼頃、インフォメーションカウンターで国境の街への行き方を聞いて電車に乗ったら、着いたのはデンハーグという街。歩いて行くと海辺に出ました。東の国境とは反対方向だったと分かり、アムステルダムまで電車で戻りました。

アムステルダム中央駅は駅舎自体が歴史的建造物のようで美しかったです。石畳の道が広がり、運河が流れ、その先の教会もまた歴史的建造物。広場にテーブルとイス、パラソルがいくつも設置されていました。街頭のモニターではサッカーワールドカップの予選リーグが放送され、オランダ対モロッコの試合をみんなが熱狂しながら観(み)ているわけです。

一緒に観戦していたら2人のオランダ人と意気投合し、その日は彼らが紹介してくれたユースホステルに泊まりました。外国人5人との相部屋でしたが、英語が話せないし、ビデオカメラに向かって話している僕を見て、みんなが笑っていました。

2.アムステルダム中央駅.jpg
運河沿いに立つアムステルダム中央駅。外観も歴史の重みを感じさせる(写真/ピクスタ)

翌日は朝から動き出し、3時間歩いてたどり着いたのが南のベルギー国境!そこからバスに乗ってエイントホーフェンという街まで行ったのですが、残金は日本円で80円ほど。もうホントに疲れと落胆で日本に帰りたくなりました。それで秘密の封筒を開けてみたら、3万円が入っていて、「助かったー!!」と大喜び。早速レストランでチキングリルを食べてビールを飲みました(笑)。

話/ウド鈴木 聞き手/田辺英彦

【私の初めてのひとり旅(一人旅)】ウド鈴木さん アムステルダム、京都(2)へ続く(7/1公開)


(出典:「旅行読売」2026年7月号)
(Web掲載:2026年6月30日)


Writer

田辺英彦 さん

東京都大田区出身、埼玉県在住。旅行ガイドブック編集・執筆、出版業界誌執筆などを経てフリーランスに。東北・八幡平の温泉群と、低山ハイク、壊れかけたもの・廃れたものが好き。

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