【私の初めてのひとり旅(一人旅)】黒川智花さん 金沢、ニューヨーク(1)
くろかわ・ともか[俳優]
1989年、東京都生まれ。11歳の時、少女マンガ誌のモデルグランプリに選ばれ、読者モデルとして活動中にスカウトされ、2002年、TBS系ドラマ「愛なんていらねえよ、夏」で連続ドラマ初出演。05年に「雨と夢のあとに」で主演を務め、NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」など数多くのドラマ出演のほか、映画、舞台などで活躍。23年10月〜25年11月末までニューヨークと東京の2拠点での生活を経験。
ロケの合間にひとりで巡った金沢の街。カウンターで寿司は初めての大人体験
小学5年生で読者モデルになり、すぐに芸能活動を始めたので、ひとり旅の経験はありませんでした。初めてひとりで街歩きを楽しんだのは2018年夏、ドラマのロケで訪れた金沢です。29歳でした。ロケ先では仕事に集中したいと思い、それまでは出歩くことはなかったのですが、その3年前に北陸新幹線が金沢まで延伸し、金沢出身の知人からも金沢の魅力を聞いていたので、いつか行ってみたいと思っていたところだったのです。
撮影の空き時間ができたので、ふらりと兼六園を訪ねてみました。「城下まち金沢周遊バス」の時刻や乗り場などを自分で調べて乗車し、車窓から景色を眺め、つかの間の旅行気分を味わいました。
1時間ほど園内を散策しましたが、暑かったので涼みたくなってきました。近くに「箔一(はくいち)」という伝統工芸「金沢箔」のお店があり、有名な金箔ソフトクリームを併設のカフェで頼んでみました。疲れていたし、とてもおいしく感じられましたね。

日本三名園の一つ、兼六園。ロケの合間に訪れた(写真/ピクスタ)
次の日の夜は、「新鮮な北陸のお魚を食べなきゃ」と思い、インターネットで調べて主計町(かずえまち)茶屋街そばの「鮨 木場谷(すし きばたに)」に電話して予約を入れました。カウンターでひとりでお寿司を食べるというのに憧れていたんです。ちょっとドキドキしましたが、大将の穏やかな笑顔と女将(おかみ)の温かい雰囲気のおかげで緊張せず、リラックスして楽しめました。「おまかせ」を握ってもらい、それまで食べたことがないくらいおいしかったですね。
お寿司の後は土産店を回り、最終的に輪島塗の丸いお盆を買いました。今でも使っていて、それにのせると私の料理でもおいしそうに見えるんです。その時を思い出して特別な気持ちになれます。
今度、金沢へ行く時は「(北陸新幹線の)グランクラスで行こう」と決めているんです(笑)。年を重ねて大人になったので、ワンランク上の旅ができたらいいな、なんて考えています。
話/黒川智花 聞き手/田辺英彦
【私の初めてのひとり旅(一人旅)】黒川智花さん 金沢、ニューヨーク(2)へ続く(3/13公開)
(出典:「旅行読売」2026年3月号)
(Web掲載:2026年3月12日)


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