黄門さまのお膝元・水戸で楽しむ歴史&紅葉さんぽ
茨城県立歴史館
徳川の歴史を色濃く残す水戸は、上野から特急スーパーひたちで約1時間と都心からも近く、秋の日帰り旅にも最適だ。
歴史と紅葉散策の舞台は、茨城県立歴史館。正門を入ると、広々とした敷地が広がり、入り口付近では埴輪のレプリカが出迎えてくれる。
まずは常設展で茨城の歴史を学ぼう。古代から近現代までの茨城の歩みを13のテーマに分け、模型やレプリカ、実物資料などを活用して紹介。それぞれのテーマごとに“歴史の光”コーナーを設け、最も特徴的な事象をクローズアップしているのがユニークだ。
解説員による展示案内も1日1〜2回行われている。分かりやすい説明を聞きながら展示を見て回れば、より歴史が身近に感じられる。
ほかにも、一橋徳川家伝世の美術品などを公開する「一橋徳川家記念室展示」や企画展も興味深い。
国内最古のグランドピアノやイチョウ並木も
敷地内には全国でも数少ない明治初期の洋風校舎「旧水海道小学校本館」が移築されている。建築は1884年。舟運で栄えた水海道(現・常総市)に建てられたもので、深い軒だしと中央にそびえる八角形の鼓楼が印象的だ。
館内にある1865年製造のスタインウェイ&サンズ社のグランドピアノは必見。グランドピアノでは国内最古で、このピアノを実際に演奏するコンサートが定期的に開催されている。
こうした歴史にふれられる体験プログラムが豊富なのも、歴史館の大きな魅力だ。なかでも十二単(体験用)を着て記念写真を撮影できる試着体験は人気が高い。
年間を通してさまざまな楽しみがあるが、歴史館のシンボルのイチョウが色づく秋は特におすすめ。見ものは約130メートルのイチョウ並木。枝いっぱいに黄金色の葉を付けた50本近い大木が作るイチョウのトンネルは圧巻。フカフカの落ち葉を踏みしめて歩くのも心地いい。
11月1日〜23日には「いちょうまつり」を開催。期間中はプロジェクションマッピングやイチョウ並木のライトアップが行われる。
日本三名園の一つ、偕楽園もすぐ隣。梅が有名だが、紅葉も見事なので足を延ばすのもいい。
茨城県立歴史館
TEL 029-225-4425/9時30分~17時(入館16時30分)/月曜休(祝日の場合は翌日)/160円~
電車=JR常磐線水戸駅から偕楽園方面行きバス約10分、歴史館偕楽園入口下車、徒歩2分
車=常磐道水戸ICから国道50号経由7キロ
http://www.rekishikan-ibk.jp/
(出典 「旅行読売」2019年10月号)
(ウェブ掲載 2019年10月21日)