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スペシャルインタビュー 丸山達也・島根県知事(前)

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スペシャルインタビュー 丸山達也・島根県知事(前)

女性をターゲットに 美肌県をアピール

古代出雲文化創成の地である島根県は、隠岐諸島、宍道湖など豊かな自然に恵まれていることでも知られている。その島根県がいま積極的に取り組んでいるのが「美肌県」というPRだ。丸山知事に、島根県の魅力と「美肌観光」戦略について聞いた。

美肌県グランプリで全国1位を5回獲得

――島根県といえば、すぐに思い浮かぶのが出雲大社。やはり、神話の国というイメージが強いです。

知事)確かに出雲大社は、「平成の大遷宮」を機に注目を集め、わが県も「ご縁の国」として認知度が高まりました。

しかし、県内には出雲大社以外にも、隠岐ユネスコ世界ジオパーク、宍道湖、国宝松江城、世界遺産の石見銀山など多くの観光名所があります。文化面では、石見神楽、石州半紙なども有名です。

とはいえ、県内にはまだ十分に生かしきれていない観光資源がたくさんあるので、それらを観光客のニーズに応じた体験型観光商品として磨きをかけていく必要があると思っています。

――その一つが「美肌観光」というわけですね。そもそも「美肌県」とは何ですか?

知事)大手化粧品メーカー「ポーラ」が2012年から7回にわたり「ニッポン美肌県グランプリ」として都道府県をランキング形式で発表したのですが、その発表で島根県は5回グランプリに輝きました。これで、「美肌県」としてのイメージが定着していったと思っています。

島根県は年間を通じて平均湿度が高く、日照時間が短いなど、肌に適した環境ということもありますが、玉造温泉、斐乃上(ひのかみ)温泉、湯の川温泉など、「美肌の湯」「美人の湯」として有名な温泉があることや、そば、シジミ、日本酒をはじめ、水揚げ日本一を誇るアナゴなど、美容に効果が期待される食材が数多くあるのも、島根県を美肌県たらしめている要因ではないでしょうか。

 

「美肌の湯」とおいしい地元の食で体の内外からキレイに

「おみやげに、キレイを持って帰ろう。」

――「美肌」ですか。女性の関心が高そうなキーワードですね。

知事)このように美肌を育む環境が整っているのは島根県の強みです。このことから、出雲大社の「ご縁」に続く新たなアピールポイントとして、「美肌県しまね」を掲げ、「ご縁も、美肌も、しまねから。」をキャッチフレーズに、幅広い年代の女性を中心に温泉と食を軸とする「美肌観光」に取り組んでいくことになったのです。

パンフレットでは、「おみやげに、キレイを持って帰ろう。」というフレーズを用いて、「美肌県」を訴えています。

――県内の観光客の数は、どのように推移していますか。

知事)出雲大社の大遷宮があった2013年がピークで、観光入込客数は年間約3700万人。その後は減少傾向が続きましたが、県観光動態調査によれば、昨年の観光入込客延べ数は3295万人で、対前年比5.8%の増でした。

エリア別では、出雲大社や松江城がある県東部(出雲地域)に観光客が集中する傾向にあり、観光で訪問された方々に石見地域や隠岐地域にどうやって足を運んでもらうかが今後の課題ですね。

観光面で新型コロナウイルスの影響は深刻ですが、コロナ禍収束後は、外国人観光客を含めて、多くの皆さんにお越しいただきたいと思っています。

スペシャルインタビュー 丸山達也・島根県知事(後)へ続く

(ウェブ掲載 2020年7月29日)

Writer

松本浩行 さん

東京都墨田区出身。月刊「旅行読売」編集部勤務から3年間の青森県勤務(読売新聞弘前支局)を経て、2019年11月、月刊「旅行読売」編集部に戻る。これまでに群馬県、石川県、宮城県などでも勤務した経験をもつが、今では「歌手ならりんご娘(ご当地アイドル)、山なら岩木山、果物ならリンゴ」と語る青森推しの編集長。

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