聖徳太子1400年御遠忌を機に訪れて
達磨寺と町の公式マスコットキャラクター「雪丸」
聖徳太子が飢えた人を助けたものの死んでしまったので埋葬。だが、その人の正体は達磨(だるま)大師の化身だった。そんな伝説が奈良県王寺町に残る。
その聖徳太子の逝去から1400年となる節目の年を迎え、奈良県王寺町観光協会の越智(おち)耕太さん=写真=は「町には、この伝説を縁起に建立された達磨寺があります」と解説する。町内には、太子が一夜にして築いたと伝えられるため池(芦田池)などもあり、同町では今年の「1400年御遠忌」を機に、「聖徳太子ゆかりのまち」としてアピールしたい考えだ。
同町の公式マスコットキャラクター「雪丸」も聖徳太子が飼っていたとされる愛犬に由来。2014年のゆるキャラグランプリでは第11位に選ばれた。
「町民から愛され続けているキャラクターです。達磨寺には、雪丸の墓とされる古墳や石像もありますよ」と越智さん。
今年改めて注目される聖徳太子の足跡をたどる旅の一環として、同町を訪ねてみてはいかがだろうか。
(旅行読売2021年3月号から)