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「花と湯の町」に日本一を目指す花園がグランドオープン  中之条ガーデンズ【群馬県中之条町】

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「花と湯の町」に日本一を目指す花園がグランドオープン  中之条ガーデンズ【群馬県中之条町】

群馬県北西部にある中之条町は町の8割以上を森林が占め、四万(しま)や沢渡(さわたり)などの温泉、「四万ブルー」といわれる青色の湖面が特徴の奥四万湖があることで知られる。「花と湯の町」を合言葉にする同町に4月17日、中之条ガーデンズがグランドオープンした。


中之条ガーデンズは12ヘクタールの敷地に趣向を凝らした7つの庭園があり、季節ごとに国内外の花々を楽しめる。樹木医の塚本こなみさんが総合アドバイザーとなり、5年かけて改良し、理想の花園を目指してきた。

グランドオープンした日に行われた塚本さん、ディレクターの吉谷博光さん、園芸家の吉谷桂子さん、河合伸志(たかし)さんによるパネルディスカッションをもとに同園の魅力を紹介する。

3月まで同園の園長だった福田具可(ともよし)さんが初めに塚本さんを誘い、「全国でもトップクラスの専門家チームで花の町の拠点となる施設にしよう」と取り組んだ。ただ、「今はよちよち歩きの状態で、これからどう育てていくかが課題」と指摘した。

スパイラルガーデン
「西日が当たった時が最も美しい」と吉谷桂子さんが言うスパイラルガーデン

直径40メートルの渦巻き状に植栽したスパイラルガーデンや、化学肥料を使わず自然のままに育てたナチュラルガーデンを手掛けた吉谷桂子さんは「花や緑は人を癒やします」と力を込めて言う。

スパイラルガーデンは視線に近いところに花が咲くので、屈まなくても鑑賞できる。「庭はエンターテインメントになり得る」とし、中之条ガーデンズの目指す新しいスタイルの方向性を示唆した。

ローズガーデン
噴水の周囲にバラが咲き誇るローズガーデン

園内で最も人気になるであろうローズガーデンは、バラの育種家として数々の賞を受賞している河合さんが手掛け、歩いていくと次々と景色が変わるのが特徴。

約400種1000本のバラは7つに区切られたセクションごとに雰囲気が異なり、6月と10月の年2回楽しめる。標高480メートルの冷涼な気候のため、通常より花が大きく鮮やかに咲く品種もあるという。

例年6月上旬から中旬がバラの見頃だが、今年は早まる可能性があり、同園のホームページで最新情報を確認したい。

ローズガーデン
スパイラルガーデンを絵画のように見立て、左右をバラが彩る

足利フラワーパークやはままつフラワーパークの藤棚を手掛けた実績のある塚本さんは、同園でも請われて藤を植えた。ただ、藤棚に咲き誇るまで5年、全面的に出来上がるには10年かかるという。「藤の成長していく姿を見てください。庭に完成形はなく、永遠の未完成なのです」。

グランドオープンに合わせて、地産地消にこだわったメニューを提供する食堂や、季節の花苗や町の特産品を販売するショップもリニューアルした。植栽や日々の手入れなどに多くの町民が参加して踏み出した中之条ガーデンズの第一歩は、日本一の花園を目指す第一歩でもある。


中之条ガーデンズ

 

群馬県吾妻郡中之条町折田2411

TEL:0279-75-7111

9時~17時/年末年始休/300円~1000円(時期により異なる)

Writer

旅行読売出版社 メディアプロモーション部 さん

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