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弘前はコーヒーの街でもあるんです

場所
> 弘前市
弘前はコーヒーの街でもあるんです

青森県弘前市で自らの名前を冠した喫茶店を経営する一方、コーヒーに関する講演や執筆を行うなど、コーヒー文化の浸透、拡大に寄与してきた。こうした功績が評価され、2018年には日本コーヒー文化学会(事務局・神戸市)から第1回「日本コーヒー文化学会賞」を贈られた。その功績の一つが、「藩士の珈琲」の再現だ。

「地元紙に連載記事を書くために全国を行脚した際、北海道稚内市に保存されていた資料から、北方警備に当たっていた弘前藩士に浮腫病の予防薬としてコーヒーが支給されていたことを知りました」と成田さん。その当時のコーヒーを再現したのが、「藩士の珈琲」だ。
 

成田さんが再現し、提供している「藩士の珈琲」。価格は1杯550 円だが、自分で抽出する「体験型」は1100円(いずれも税込) 成田専蔵珈琲店(TEL:0172-28-2088)

「藩士の珈琲」について、成田さんは、「古文書に書かれていた当時の淹(い)れ方をそのまま再現しています。ドリップ抽出が行われる前の淹れ方なので、袋に入れたコーヒーの粉を湯に浸して振り出しながら作ります」と説明してくれた。

現在、「藩士の珈琲」は弘前市内の5店舗で提供されているが、「成田専蔵珈琲店」では、当時の作り方を体験できるようにしているという。

(旅行読売2021年6月号掲載)
(ウェブ掲載 2021年6月20日)

Writer

松本浩行 さん

月刊「旅行読売」の元編集長。在任期間は、2020年3月号から2022年9月号まで。

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