たびよみ

旅の魅力を発信する
メディアサイト
menu

山と海を感じる旅へ 秋色に染まる北陸
~富山編~

場所
  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 富山県
> 上市町 高岡市
山と海を感じる旅へ 秋色に染まる北陸<br>~富山編~

勝興寺の大イチョウ(高岡市)

秋は、紅葉に彩られた歴史ある寺院を訪れて、静かな時を過ごしたくなる。話題の新スポットを巡り、その土地が育む豊かな食と出会うのも、また旅の楽しさ。山も海も近い北陸ならではの秋景色を楽しみながら、心ときめく旅に出かけよう。

巨岩の不動明王に祈り、蘇った江戸期の大伽藍へ

立山連峰・剱岳の麓、上市町にある大岩山日石寺は、真言密宗の大本山。725年、この地を訪れた行基によって、一夜にして岩盤に不動明王が彫られたのが開基と伝わる。江戸時代初めには、加賀藩前田家の祈願所となった。

本尊の不動明王摩崖仏は、高さ3メートルを超える力強い姿と大きく目を見開いた表情から、迫力とともに、人間を見守る包容力が感じられる。古来、修行の場になってきた日石寺。今も年間を通して滝修行に訪れる人が多い。

境内や、脇を流れる大岩川の千巌渓では、10月下旬から11月半ばにモミジなどが色づく。

日石寺摩崖仏
日石寺の本尊、不動明王摩崖仏。境内には、三重塔などの諸堂が鎮座する。無料/8時30分~16時、無休/TEL:076-472-4950/富山地方鉄道上市駅からバス20分の大岩下車、徒歩5分。北陸道立山ICから7キロ
日石寺
日石寺の「十二支滝」
日石寺三重塔
江戸時代後期に建てられた三重塔は、壁がなく、中の構造が見えるのが特徴
日石寺御朱印
日石寺の御朱印

日石寺から西に車で約1時間、海に近い高岡市伏木にある勝興寺は、浄土真宗本願寺派の寺院だ。順徳天皇の勅願所としての歴史があり、加賀前田家とも縁が深い。

2021年3月、23年に及ぶ保存修理を終えて、江戸時代中・後期に建立された伽藍が復元された。約3万平方㍍の敷地に、唐門、本堂、大広間など12棟が建ち、いずれも国の重要文化財。隆盛を誇った名刹にふさわしい、壮麗な伽藍だ。書院には文化財展示室が設けられ、約3か月ごとに展示内容が入れ替わる。

境内の大イチョウは、10月下旬から11月下旬が見ごろだ。

勝興寺境内
奈良時代には、この地に越中国庁が置かれていたとされる勝興寺。500円/9時~15時30分、無休/TEL:0766-44-0037/氷見線伏木駅から徒歩5分。能越道高岡北ICから8キロ
勝興寺の唐門
勝興寺の檜皮葺の唐門は、京都の興正寺から移築
勝興寺の展示室
勝興寺の書院に設けられた文化財展示室
勝興寺の御朱印
勝興寺の御朱印

富山県の観光について

(公社)とやま観光推進機構 TEL:076-441-7722 詳しくはこちら

 

 

■山と海を感じる旅へ 秋に染まる北陸

「石川編」はこちら

「福井編」はこちら

 

(出典「旅行読売」2021年10月号)

(ウェブ掲載 2021年10月5日)

Writer

旅行読売出版社 メディアプロモーション部 さん

Related stories

関連記事

Related tours

この記事を見た人はこんなツアーを見ています