山と海を感じる旅へ 秋色に染まる北陸
~福井編~
レインボーライン山頂公園(若狭町)
秋は、紅葉に彩られた歴史ある寺院を訪れて、静かな時を過ごしたくなる。話題の新スポットを巡り、その土地が育む豊かな食と出会うのも、また旅の楽しさ。山も海も近い北陸ならではの秋景色を楽しみながら、心ときめく旅に出かけよう。
7万年分の縞々と道の駅、注目の新スポットへ
年縞(ねんこう)とは、プランクトンや花粉などを含む泥が毎年積もって、縞模様になった地層のこと。三方五湖(みかたごこ)の水月湖の湖底には、約7万年分の泥が途切れず堆積しており、堀削して年縞を解析し、過去の自然環境などの研究が行われている。
福井県年縞博物館では、水月湖年縞を横にして、長さ45メートルのステンドグラスに加工して展示している。館内にはナビゲーターが常駐し、展示について詳しく解説する(団体予約優先)。7万年もの間の地球の歴史に、スケールの大きなロマンを感じた。
三方五湖レインボーラインは、リアス式海岸の若狭湾や三方五湖を眼下に望むドライブコースだ。2020年、山頂公園に五つの天空のテラスがリニューアルオープンした。日本海とすべての湖を見渡せるテラスや足湯のテラスなどで、絶景を楽しめる。
道の駅越前おおの荒島の郷は、2021年4月、日本百名山のひとつ、荒島岳の麓にオープンしたばかり。「大野市の駅産直の会」が作る地元野菜など、約4500アイテムを販売する、県内最大級の規模を誇る道の駅だ。
バームクーヘン工房「森のこしかけ」のバームクーヘンは、大野市産コシヒカリを道の駅内で製粉加工した生米粉を使用。米粉のやさしい味わいが評判を呼んでいる。
道の駅と同じ敷地内には、アウトドアブランドのモンベル越前大野店があり、クライミングやカヌー体験などができる。