JR九州のD&S列車「36ぷらす3」で行く もてなしの九州列車旅(2)
個室で提供されるランチ。宮崎の食材を使った料理が詰まっている
緑の路 土曜日ルート 宮崎空港・宮崎~大分・別府
東京を朝、飛行機で出発し「36ぷらす3」の土曜日ルートの旅がスタート。わくわくした気持ちで、宮崎空港駅のホームへ向かうと、つやつやで真っ黒な電車が待っていた。畳敷きの個室に入り、華やかなソファに座ると、そこはまるで列車内とは思えない特別な空間。日豊本線に入ると、個室の窓から青く輝く日向灘が見渡せた。
列車には運転士と車掌以外にクルー(客室乗務員)も乗務し、旅のサポートをしてくれるので安心だ。昼ごろ、クルーが用意してくれた「季節料理 かわの」のランチに舌鼓を打つ。宮崎の食材にこだわった料理はどれも味わい深いが、中でも「しまうら真鯛」の刺し身がのったちらし寿司は最高においしかった。
しばらく走ると延岡駅に停車。ホームでは地元の物産品の販売など嬉しいおもてなしを受けた。列車は宮崎県から大分県に入り、一日に3本しか列車が停まらない宗太郎駅に特別停車。次の重岡駅でもおもてなしがあり、地元の特産品の販売や、制服を着て記念撮影など思い思いの時間を過ごす。この先は別府へ向けてひた走り、マルチカーでのクルーによるエピソード紹介で旅は締めくくられる。
■緑の路 土曜日ルート■
宮崎空港・宮崎~ 大分・別府
宮崎空港駅 11:36発
宮崎駅 11:47着/11:51発
延岡駅でおもてなし 13:20頃~(約10分停車)
宗太郎駅に特別停車 14:15頃~(約10分停車)
重岡駅でおもてなし 14:35頃~(約25分停車)
大分駅 16:49着/16:55発
別府駅 17:05着
■料金プラン■
ランチプラン(個室 2万1900円/座席 1万6900円)
※個室と座席では料理内容が異なります。
グリーン席プラン(宮崎空港~別府 1万2230円)
※そのほかの停車駅・運賃等はホームページをご確認ください。
大分観光情報
大分県には別府や由布院といった知名度の高い温泉が多いが、大分市内にも大深度地熱温泉と呼ばれる温泉が湧出し、大分駅から徒歩圏内で湯めぐりを楽しむことができる。
あたみ温泉
オーナーの榎本末子さんが昔ながらの番台で迎える「あたみ温泉」は、銭湯として1957年に開業。その後、温泉を掘り当てて、現在のような源泉かけ流しになった。甘い香りと琥珀色が特徴の温泉は肌触りがよく、足しげく通う常連客も多い。中学生以上380円。
住所:大分市末広町1-3-4
交通:大分駅から徒歩3分
TEL:097-532-4324
府内温泉
市中心部のビルの1階にあり、2019年にオープンした温泉施設。「自家源泉かけ流しの天然温泉には、メタケイ酸という保湿成分が多く含まれ、すべすべの美肌の湯として知られています」とは、支配人の畔津(あぜつ)悠さん。サウナや水風呂、家族風呂も備える。中学生以上550円。
住所:大分市府内町3-3-8 府内トレス 1F
交通:大分駅から徒歩8分
TEL:097-537-2500
別府観光情報
もくもくと湯煙が立ち上る鉄輪(かんなわ)温泉は、別府八湯の一つ。温泉から湧き出る高温の蒸気熱を利用して食材を蒸し上げる調理法「地獄蒸し」が名物だ。
Otto e Sette Oita
湯治宿「柳屋」内にあるイタリアンレストラン。オーナーシェフの梯(かけはし)哲哉さんこだわりの、地獄蒸しコース料理(クーポン特別メニュー)を楽しみたい。梯さんは生産者のもとへ足を運び、とれたての食材を使用。日々変化する地獄蒸し料理は一期一会といえるだろう。
住所:別府市井田2組
交通:別府駅からバス25分、鉄輪温泉下車徒歩2分
TEL:0977・66・4411
■TRY!九州■
蒸之匠が贈る ワンランク上の地獄蒸ランチクーポン
通常メニューにはない特別な地獄蒸し料理(5000円)を、鉄輪温泉にある「蒸士茶楼(むしちゃろう)」と「Otto e Sette Oita」で食べられる。詳細はホームページで。
JR九州のD&S列車「36ぷらす3」で行く もてなしの九州列車旅(3)へ続く
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