JR九州のD&S列車「36ぷらす3」で行く もてなしの九州列車旅(3)
小長井駅付近を走行中の車内から、干潟の広がる諫早湾の対岸に雲仙岳が見えた
金の路 月曜日ルート 博多~長崎
博多駅で大勢の見送りを受けて、「36ぷらす3」長崎行きはゆっくりと発車した。博多駅10時51分発なので、名古屋や関西方面から東海道・山陽新幹線利用で当日乗車が可能だ。
クルーは各個室を回り、ウェルカムドリンクや少し早めの食事を運んでくれる。ルートで異なる食事も楽しみ。「日本料理 ながおか」は品数が多くボリューム満点。博多の郷土料理「がめ煮」は素朴な味わい。
列車は鳥栖から長崎本線に入り、肥前浜駅に到着。ここでは54分間停車し、ガイドの案内で白壁土蔵の酒蔵などを見学する肥前浜宿を散策。駅前では地酒や特産品を販売するマルシェも開かれ、盛大なおもてなしに心がはずんだ。
肥前浜を過ぎると、有明海の海岸線をなぞるように進む。海の向こうには雲仙岳の美しい姿が。マルチカーでは旅の最終章となる七つのエピソード紹介が始まった。この日は乗客自身によるエピソードも発表。「36ぷらす3」に18回乗車したという乗客は、「列車の設備はもちろんクルーのもてなし、楽しい会話……そのすべてがかけがえのない時間です」と語ってくれた。
■金の路 月曜日ルート■
博多~長崎
博多駅 10:51発(休日11:06発)
佐賀駅 12:07着/12:20発
肥前浜駅・おもてなし 13:04着/13:58発
長崎駅 15:38着
■料金プラン■
ランチプラン(個室 1万9300円/座席 1万4300円)
※個室と座席では料理内容が異なります
グリーン席プラン(博多~長崎 9360円)
※そのほかの停車駅・運賃等はホームページをご確認ください
長崎観光情報
今年9月、西九州新幹線(武雄温泉~長崎間)の開業を控え、100年に一度の規模で変革期を迎える長崎市。出島メッセ長崎、ヒルトン長崎といった新しい施設が続々オープンしている。新しい長崎の魅力をご紹介。
グラバー園
伝統的建造物が保存されているグラバー園。日本最古の木造洋風建築である世界文化遺産「旧グラバー住宅」は、2021年12月に約3年がかりの保存修理工事が完了した。大人620円。
住所:長崎市南山手町8-1
交通:長崎電気軌道大浦天主堂停留場から徒歩7分
TEL:095-822-8223
INASA TOP SQUARE
標高333メートルの稲佐山山頂エリアにあるINASA TOP SQUAREは、2020年にオープンした新スポット。展望台からは世界新三大夜景に選ばれた絶景が広がる。レストランのほか昨年夏、オープンしたバーガーショップやカフェもあり、のんびり過ごせる。
住所:長崎市稲佐町364
交通:長崎ロープウェイ稲佐岳駅から徒歩3分
TEL:095-861-7742
出島
江戸時代に築かれた本格的な人口島である出島は、ここ数年、長崎市による復元計画が進められている。鎖国期、幕末の建物(復元)や、明治築の建造物が時代ごとに立ち並ぶ。西洋との貿易や日本の近代化に大きく貢献した歴史を学ぶことができる。大人520円。
住所:長崎市出島町6-1
交通:長崎電気軌道出島停留場からすぐ
TEL:095-821-7200
■TRY!九州■
長崎 出島 スイーツパック
出島の入場料と出島内外倶楽部が提供する長崎発祥のスイーツ「ミルクセーキ」がセットになった。通常価格1125円が900円とお得に!
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