名水の里・越前大野
イトヨの生息地で、国の天然記念物に指定される本願清水
涼を求めて、城下町&自然散策へ
豊かな自然に囲まれた名水の里・福井県大野市。城下町に点在する湧水、名瀑など〝涼〞スポットを巡り、癒やしの旅に出かけよう。
日本百名山の荒島岳はじめ1000メートル級の山々に囲まれた大野市。九頭竜川の上流に位置し、織田信長の家臣・金森長近によって造られた越前大野城の城下には「清水(しょうず)」と呼ばれる湧水地が点在する。
城下町さんぽの途中で、名水百選に選ばれた御清水や、平成の名水百選の本願清水でひと休み。
滾々(こんこん)と湧く水は軟水で、ひんやりと喉越しがいい。水を汲めるペットボトル「Me+asu(ミタス)」も販売しており、名水を携えて散策を楽しみたい。名物の水まんじゅうや市内4蔵の地酒を土産にするのもいいだろう。
名瀑、ブナ林、満天の星の下で癒やしの時を
さらに涼を求めて名勝を探索しよう。市街から九頭竜湖に向かう途中にある仏御前(ほとけごぜん)の滝は、高さ100メートルの三段滝。荒島岳を源とする清冽な水が豪快に落ちる様は圧巻だ。
市南部に位置する平家平は、標高約600〜1200メートルのなだらかな斜面に約1万本のブナが40ヘクタールにわたり生い茂る。葉擦れの音が優しく、木々をすり抜ける風が心地いい。
経ヶ岳の麓にある、県内屈指の星空鑑賞スポット・六呂師(ろくろし)高原へも足を延ばそう。漆黒の高原にたたずみ、無数の星々に抱かれる至福の時間。ここ大野で特別な夏を過ごしたい。
大自然を満喫!大野キャンプ
真名川上流にあるオートキャンプ場の麻那姫湖青少年旅行村や、ログキャビンも充実し、体験メニューが豊富な和泉前坂家族旅行村、九頭竜国民休養地内にある国民宿舎パークホテル九頭竜(オートキャンプ場)など、大自然に囲まれたキャンプ場で大野の夏を満喫!
大野市中心部までのアクセス
鉄道=越美北線越前大野駅下車/車=中部縦貫道大野ICから3キロ
観光の問い合わせ (一社)大野市観光協会 TEL:0779-65-5521
(出典:「旅行読売」2022年9月号)
(WEB掲載:2022年8月30日)