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【この秋行きたいアートシーン】静嘉堂文庫美術館が丸の内にリニューアルオープン

場所
> 千代田区
【この秋行きたいアートシーン】静嘉堂文庫美術館が丸の内にリニューアルオープン

国宝 《曜変天目(稲葉天目)》 南宋時代(12-13世紀)

 

歴史的建造物の空間で、国宝7件含む贅沢な展示

三菱財閥の創始者、岩崎彌太郎(やたろう)。没後に事業を継承した弟・彌之助によって、東洋の古典籍(書物)と古美術品を収蔵する静嘉堂が設立され、その息子・小彌太によってコレクションが拡充された。

約20万冊の蔵書を収める世田谷区の静嘉堂文庫や1992年に新設された静嘉堂文庫美術館にて、長らく収蔵品の公開を行ってきたが、10月1日、展示ギャラリーを丸の内にある明治生命館1階に移転。「静嘉堂@丸の内」の愛称で収蔵品の展示を始める。

重要文化財の明治生命館。1934年竣工
静嘉堂文庫美術館 展示ギャラリー(ホワイエ)完成予想図 資料提供:竹中工務店

初となる展覧会「響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき―」では、約6500件もの美術品のうち、国宝《曜変天目(稲葉天目)》など所蔵する7件の国宝すべてを前・後期に分けて公開。戦国武将たちが所有した茶道具や、日本美術を代表する琳派の名品、中国の絵画や工芸品など、珠玉の品が集う。

明治生命館は国の重要文化財でもある歴史的建造物。大理石造りの壮麗な空間も見応えがある。

国宝 俵屋宗達《源氏物語 関屋澪標図屏風》 紙本金地著色 六曲一双 [上:関屋図 下:澪標図]江戸時代・1631(寛永8)年 前期(10月1日〜11月6日)展示

静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展Ⅰ
「響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき―」

会 期:10月1日〜12月18日[前期展示]10月1日〜11月6日[後期展示]11月10日〜12月18日
開館時間:10時〜17時(金曜は〜18時)
休館日:月曜(10月10日は開館)、10月11日、11月8日・9日休
料金:一般1500円
アクセス:地下鉄千代田線二重橋前<丸の内>駅直結
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)

(出典:「旅行読売」2022年10月号)

(WEB掲載:2022年9月17日)


Writer

春日明子 さん

1979年生まれ、神奈川県出身。会社員時代に釣りに目覚め、いつの間にか釣り新聞の編集者となる。編集プロダクションにて旅行雑誌やコーヒー専門誌、機内誌を中心に編集・執筆活動を続けたのち、鮭釣りに訪れた北海道で人生の伴侶を釣り上げ、2016年に別海町へ移住。酪農地帯の真ん中で原稿を書く。

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