【うわさの夏麺】愛情たっぷりのパワー麺 茨城スタミナラーメン総本家松五郎
野菜たっぷりのあんが麺に絡んでおいしいスタミナ冷やし
育ち盛りの学生のために考案されたメニュー
茨城県のご当地麺・スタミナラーメンをご存じだろうか。カボチャやニンジンといった緑黄色野菜とキャベツ、レバーなどを用いて、とろみをつけた甘辛味のあんをかけたラーメンで、汁なしの冷やしとスープありのホットがある。
「スタミナラーメンが誕生したのは昭和40年代後半。元々は勝田駅(ひたちなか市)の近くで店を開いていた先代が、学生のために栄養があって、安くてお腹いっぱいになるラーメンを食べさせたいと考案したものです」と話すのは、2代目店主の池田睦さん。
冷やしは、氷水で締めた太麺に熱々のあんがたっぷりとかかる。丁寧に下処理されたレバーは臭みがなく、キャベツはシャキシャキ。とろみの強いあんは濃いめの味付けで、一味唐辛子のピリッとした辛さがアクセントになり、後を引くおいしさだ。
もう一方のホットで注目したいのはスープ。魚介系を中心に11種の具材をブレンドしている。しっかり味のあんに負けないコクと深みを出すため改良を重ね、3年かけて今の味にたどり着いたという。冷やしか、ホットか。迷う楽しさも一緒に味わえる。
茨城スタミナラーメン総本家松五郎
11時~14時20分、17時30分~19時50分/月曜、第3火曜休
TEL:029-221-9598
常磐線水戸駅からバス20分、盲学校前下車すぐ
文・写真/木村理恵子
(出典:「旅行読売」2022年9月号)
(WEB掲載:2022年9月28日)