たびよみ

旅の魅力を発信する
メディアサイト
menu

【バリアフリーの温泉宿】天成園 箱根湯本温泉

場所
> 箱根町
【バリアフリーの温泉宿】天成園 箱根湯本温泉

箱根の山と空を見晴らす「天空大露天風呂」は開放感たっぷり

 

箱根の風情を満喫。滝を眺めるユニバーサルツインも

滝が流れる美しい庭を持つことから「天の成したる園(にわ)」と名付けられた天成園は、箱
根湯本駅から徒歩12分の須雲川沿いに立つ。

この地は江戸時代には小田原藩主・稲葉氏の別邸があり、明治から昭和初期にかけては「滝の前遊園」としてにぎわった景勝地だ。

そこに天成園が誕生したのは1945年のこと。2009年には老舗の面影を残しつつ全面リニューアル。箱根らしい風情と温泉をぜいたくにもリーズナブルにも楽しめて、さまざまなニーズに応える宿になった。

「天空大露天風呂」や12室ある貸切風呂など充実した温泉施設に加え、全198の客室も変化に富んでいる。「ユニバーサルツインや源泉かけ流しの露天風呂付き客室もあり、小さなお子様からシニア層まで幅広い年代のお客様にお越しいただいております」と、フロント主任(記事掲載当時)の花田博光さんは話す。

季節を感じながら源泉露天風呂につかれる「露天風呂付き客室(タイプB)」
バリアフリー対応の貸切風呂「もも」は2、3人が入れる広さ
朝食バイキングの海鮮丼の一例。4、5種の新鮮な魚介類が並ぶ

建物は川に臨む7階建て。館内は段差がほとんどなく、スリッパを使わないので歩きやすい。ロビーの窓には、「水晶のすだれのよう」と称される玉簾(たまだれ)の滝や玉簾神社の風景が広がり、壮大な絵画を見ているような美しさだ。

ロビーから広い廊下を進み、エレベーターで上がった4階にユニバーサルツインが3室ある。広さ22平方メートルの洋室で、ベッド2台を備えている。入り口はドア幅85センチと広めで、床は段差のないフローリングにするなど、高齢者や車イス利用者も宿泊しやすい配慮がされている。車イス対応のトイレと洗面所、シャワーブースが付いている。

5階には、源泉かけ流しの露天風呂付き客室4タイプが並ぶ。そのうちタイプBとDはベッドを備える。両タイプとも室内の段差は少なく、テラスへ至る前に約16センチの段差があるのみだ。露天風呂では庭の緑やすがすがしい空気に包まれて、源泉かけ流しのぜいたくな湯あみが楽しめる。

6階に12室ある貸切風呂のうち1室は、段差がほとんどなくバリアフリー対応になっている。6、7階にある大浴場も内湯から露天風呂へ至るまで段差がない。全長17メートルの「天空大露天風呂」は頭上を遮るものがなく、抜群の開放感だ。

食事はビュッフェ形式で、夕食では目の前で調理する天ぷらや、すし、鉄板焼きなどのライブキッチンが人気。朝食も海鮮丼コーナーなどがあり豪華だ。


天成園

箱根町湯本682
TEL:0460-83-8511(予約専用) / TEL:0460-83-8500 / FAX:0460-83-8512

料金:ユニバーサルツインは1室2人利用の場合、1人1泊2食平日1万4650円~。露天風呂付き客室(タイプB)は1室2人利用の場合、同2万7150円~、1室4人利用の場合、同1万9150円~
客室:198(全室温水洗浄便座トイレ付き)
温泉:アルカリ性単純温泉
風呂:内湯2、露天2、貸切風呂12
交通:小田原箱根道路・箱根新道山崎ICから国道1号経由3キロ/箱根登山鉄道箱根湯本駅から旅館送迎シャトルバス(100円)5分、または徒歩12分

文/中元千恵子

(出典:「旅行読売」2022年8月号)

(WEB掲載:2023年1月31日)

※上記は雑誌掲載時のデータです。その後、変更になっている場合もありますので、ご確認のうえ、お出かけください。

☛一度は泊まってみたい老舗旅館から憧れの名門ホテルまで、こだわりの宿ツアーはこちら

☛ほっこりやすらぐ温泉ツアー特集はコチラ


Writer

中元千恵子 さん

旅行ライター。日本全国を旅して職や工芸、風土を紹介する記事を執筆。都内アンテナショップのポータルサイトに携わり、約10年間取材し、各店舗の名産品を3000点以上紹介してきた

Related stories

関連記事

Related tours

この記事を見た人はこんなツアーを見ています