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【見つけた!ご当地鍋】「大衆割烹 お染」のそずり鍋

場所
> 津山市
【見つけた!ご当地鍋】「大衆割烹 お染」のそずり鍋

牛肉の名産地に伝わる、超レア部位の肉鍋料理

江戸時代に肉を薬として食べる「養生食い」が認められていた津山。様々な部位を工夫して食べる独特の肉食文化が花開いたこの地で愛されるのがそずり鍋だ。老舗の料理店、お染では昭和50年代から出し始めた。肉屋さんに「そずり肉で鍋を作るとおいしい」と教わったのがきっかけだ。

そずり鍋(2人~3人前)の具材。1人前2550円
そずり炒め(700 円)は酒のつまみにぴったり

そずり肉とは骨の周りに付いた肉をこそげとった(津山弁でそずった)牛肉のこと。「ほかの部位よりダシが出てうま味がすごい」とは3代目の森山知幸さん。このうま味を生かそうと味付けはシンプルに。カツオと昆布のダシに酒と塩、醤油だけ。肉から甘みが出るので砂糖は入れない。

肉以外の具材は地元の野菜をたっぷり。連島(つらじま)ごぼう、エノキ、白ネギ、糸こんにゃく、ニラ、油揚げ、豆腐。そして、冬は仕上げにチシャ(レタス)を入れる。そずり肉は歯応えがあり、かむほどに甘みがジワーッと染み出てくる。肉のうま味を吸ったゴボウやニラのシャキシャキとした食感や、トロリとしたネギもおいしい。

文/中 文子


大衆割烹 お染

17時~21時30分(日曜、祝日は~20時30分)/水曜休/津山線・姫新線津山駅から徒歩12分

TEL:0868-23-6545
岡山県津山市戸川町5-2

 

(出典:「旅行読売」2023年2月号)

(Web掲載:2023年2月9日)

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Writer

中 文子 さん

神戸生まれの大阪育ち。学生時代に旅に目覚め、アジア(おもに中国)や国内各地を探訪。旅を仕事にできたら面白そうだ!と旅行読売出版社に入社。広告課、編集部、メディアプロモーション部(広告)を経て、22年4月からメディア編集部所属。現在は、小1の壁と向き合いながら時短勤務中。温泉とお酒、楽器演奏が大好き。

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