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【桜の咲く駅へ】飯田線で桜巡り~高遠城址公園~

場所
  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 長野県
> 伊那市、飯田市ほか
見頃
4月上旬~中旬
【桜の咲く駅へ】飯田線で桜巡り~高遠城址公園~

飯田線宮木駅の横を走る町道城前線は、ソメイヨシノの桜並木が続き、車窓からも桜を見ることができる(写真/辰野町観光協会)

 

中央アルプスの山並みを遠景に咲く高遠城址公園の桜

桜の樹林と一本桜。タイプの異なる南信州の桜の名所を飯田線で巡ろうと思い立ち、中央線上諏訪駅からの直通列車で伊那市駅を目指す。辰野駅から単線になり、次の宮木駅の踏切では、左の町道沿いにソメイヨシノの桜並木が見られ、お花見気分が盛り上がる。車窓右に中央アルプス、左には南アルプスを望みながら、40分弱で伊那市駅に着いた。バスに乗り換え25分で高遠駅(バス停)に到着。ここから高遠城址公園までは1.2キロほどだ。

高遠城の廃城後、城跡を覆い尽くすように植えられた固有種のタカトオコヒガンザクラは、小ぶりだがソメイヨシノより色が濃く、公園全体を薄紅色に染める様は圧巻。園内を歩けば、頭上はまるで桜の天井だ。

本丸や南曲輪(みなみくるわ)から桜越しに望む冠雪の中央アルプスは、まさに絶景、美しさに言葉を失ってしまう。内堀に架かる桜雲(おううん)橋と移築された問屋門の周囲にも咲き誇り、時代劇で見たような景色は風情があり、のどかで、しばし見とれた。

公園を後にし、伊那市駅から飯田線に乗車。桜町駅を過ぎると、桜並木が左右に延びる大宮通りを横切り、飯田駅に到着した。駅近くのホテルで1泊し、明日は一本桜巡りだ。

高遠城址公園では桜越しに眺める雄大な残雪の中央アルプスが見どころ(写真/伊那市観光協会)
「高遠さくら祭り」の期間中は約10日間、ライトアップを実施(写真/伊那市観光協会)

翌日は飯田市内の一本桜を巡る

飯田市内には樹形の美しい名桜や樹齢数百年の老桜などの一本桜が多数点在する。飯田駅から約1キロの飯田市美術博物館前にある「長姫のエドヒガン」は、樹齢推定450年以上、高さ約20メートルで市内最大だ。

ここから半径1キロ圏内に、愛宕(あたご)稲荷神社の境内に咲く、鎌倉時代の僧が手植えしたと伝わるエドヒガンザクラの古木「清秀(せいしゅう)桜」や、赤みが強く、傘状に咲く姿が美しい黄梅(おうばい)院のシダレザクラなどがある。見頃はいずれも3月下旬〜4月上旬。

さらにもう1泊して飯田線を南下、伊那小沢(こざわ)駅や城西(しろにし)駅、長篠城駅のような桜の駅などを車窓から眺め、秘境駅探訪を楽しむのもいい。

文/田辺英彦

 

■モデルコース1泊2日
1日目
新宿駅7:00発(松本行き特急あずさ1号)→上諏訪駅9:13着/9:22発(豊橋行き)→
伊那市駅10:37着/16:32発(豊橋行き)→飯田駅18:09着

2日目
飯田駅13:04発(茅野行き)→岡谷駅15:55着/16:06発(新宿行き特急あずさ44号)→新宿駅18:45着

飯田市の桜情報・観光問い合わせ
まちなかインフォメーションセンター
TEL:0265-22-4851

※掲載時のデータです。

飯田線の桜町―飯田駅間では、約700メートルのソメイヨシノの桜並木が続く大宮通りを列車が横切る

長姫のエドヒガン

飯田城(別名長姫城)の二の丸跡に立ち、家老の安富家にちなみ、安富桜とも呼ばれる

清秀桜

愛宕稲荷神社の境内にあり、ライトアップされた姿は幻想的

黄梅院のシダレザクラ 

桜花が空から降り注ぐように咲く。近くの専照寺にもシダレザクラの一本桜がある

高遠城址公園

見頃:4月上旬~中旬

1876年、高遠城址に旧藩士たちが桜を植えたのが始まり。その後名所に。固有種のタカトオコヒガンザクラが約1500本。開花に合わせて「高遠さくら祭り」を開催。期間中は高遠駅(バス停)から高遠城址公園まで「お花見循環バス」(1回200円)が運行される。

■8時〜17時(ライトアップ期間は〜21時。桜最盛期は6時〜)/500円/無休/高遠駅バス停から徒歩20分/TEL:0265-96-8100(伊那市観光協会)※掲載時のデータです。

 

(出典:「旅行読売」2023年4月号)

(Web掲載:2023年3月30日)


Writer

田辺英彦 さん

東京都大田区出身、埼玉県在住。旅行ガイドブック編集・執筆、出版業界誌執筆などを経てフリーランスに。東北・八幡平の温泉群と、低山ハイク、壊れかけたもの・廃れたものが好き。

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