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【旅と駅弁・駅麺】駅麺ライター 鈴木弘毅さんが選ぶ駅麺その➀ 三陸リアス亭<久慈駅>

場所
> 久慈市
【旅と駅弁・駅麺】駅麺ライター 鈴木弘毅さんが選ぶ駅麺その➀ 三陸リアス亭<久慈駅>

ほたてそばは、海女漁が盛んな久慈らしい一品

 

三陸の新鮮な海の幸を、旅情とともに味わえる駅そば

三陸鉄道の北端、久慈駅にある。市内で旅館を営んでいた佐々木清雄さん・工藤クニエさん夫妻が私財を投じ、1993年に駅舎を増築して駅弁の製造販売と駅そば店を始めた。「ほたてそば」や「うに弁当」が名物となり、開業以来30年にわたって親しまれている。

可能な限り、地元の食材を使って手作りをする。それがこだわりだ。店内で煮出したカツオと昆布のだしを利かせたつゆは、飽きのこない味わい。素朴な食感の田舎そばや各種トッピングをやさしく包み込み、全体のバランスを整える。

大粒ホタテを丸ごとトッピング

人気を誇るのは、大粒の三陸産ホタテを一つ丸ごとトッピングする「ほたてそば」だ。ヒモやベロが付いたまま使用するので、見た目のインパクトが絶大だ。もちろん、食べても美味(おい)しい。つゆに浸しておくことで磯の香りが丼全体に広がり、だしの香りにじんわりとなじむ。新鮮なホタテが手に入る地元ならではのメニューだ。

現在、店を切り盛りするのは2代目夫妻だが、温かな雰囲気は変わらない。便数の多い路線ではないので、時間に追われて急いで食べる必要はない。家庭的な雰囲気を楽しみつつ、じっくり味わいたい。

テイクアウトをするなら、ぜひ〝幻の駅弁〟との呼び声も高い「うに弁当」を。三陸産の新鮮なウニを蒸し、ウニのエキスで炊いたご飯の上に一つ一つ丁寧に並べる。数量限定なので、確実に食べたいなら予約をしてから訪問しよう。

文・写真/鈴木弘毅

ウニを隙間なく並べたうに弁当
ホームに停車中の宮古行きワンマン列車
ベンチに座って食べることもできる
磯の香りとネバネバ食感がクセになるめかぶそば

三陸リアス亭
店舗:三陸鉄道久慈駅改札外(待合室内)
営業:7時~16時30分/不定休
TEL:0194-52-7310
※掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2023年12月号)
(Web掲載:2023年12月11日)


Writer

鈴木弘毅 さん

1973年、埼玉県生まれ。中央大在学中に旅の魅力に目覚め、独自の旅のスタイルを提唱する「旅のスピンオフライター」として活躍。駅麺、駅カフェなど「鉄道系グルメ」についての著書が多数。中でも駅そばには愛着があり、幼少期から3000軒以上を食べ歩き、「駅そば研究の第一人者」とも言われる。

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