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【旅と駅弁・駅麺】駅麺ライター 鈴木弘毅さんが選ぶ駅麺その④ 博多やりうどん 福岡店<西鉄福岡(天神)駅>

場所
> 福岡市
【旅と駅弁・駅麺】駅麺ライター 鈴木弘毅さんが選ぶ駅麺その④ 博多やりうどん 福岡店<西鉄福岡(天神)駅>

博多やりうどん。野菜入りの丸天もオリジナル

 

圧巻のごぼう天は、見た目だけでなく味や食感も一級品

福岡県の私鉄・西鉄グループが経営するうどん店。西鉄の駅構内を中心に出店し、沿線の住民に愛されてきた。なかでも最も長い歴史を持つのが、1969年から西鉄福岡(天神)駅構内で営業を続ける福岡店だ。

槍に見立てた迫力満点のごぼう天

1番人気の「博多やりうどん」は、店名の「やり」に見立てたごぼう天が名物で、長さはなんと32センチ。「黒田節」のモデルになった母里太兵衛(もりたへえ)の名槍(めいそう)「日本号」の10分の1のサイズにこだわったという。どうやって食べるの?と戸惑ってしまうほどの長さだが、「まずはそのままカリカリとした揚げたての味を楽しみ、半分からはスープに浸しながら食べていく人が多いですね」と赤時(あかじ)芳枝店長。

毎朝店内で仕込むスープは昆布をベースに、鹿児島産のカツオ、長崎産のアゴなどを使った合わせだしで、いい香りが漂う。麺は福岡県産小麦を使用。福岡のうどんらしい軟らかさがありながら、もちもちとした食感を感じる独特のおいしさだ。

赤時さんは社内一のベテラン。「スープや麺の状態を見極めながら、火加減やタイミングを調整して、最高においしいうどんを目指しています」と話す。その味にほれこんで通う常連客も多いという。

もう一つのおすすめメニューは、「白カレーうどん」。スパイシーなカレーうどんの上に絞られているのは、マッシュポテトと生クリーム。まろやかな味わいと見た目の面白さで若い客の間で人気に火が付いたそうだ。系列の他店では期間限定品だが、福岡店では常時注文できる。

文・写真/茂島信一

駅麺ライター/鈴木弘毅さん
ゴボウは1度ゆでてから揚げる。忙しい時間帯以外は揚げたてを味わえる
人気急上昇の白カレーうどん
西鉄福岡(天神)駅の改札口から徒歩1分
店内はカウンターとテーブルで合計41席

博多やりうどん 福岡店
店舗:西鉄大牟田線西鉄福岡(天神)駅改札外(駅構内2階)
営業:7時30分~20時30分(日曜、祝日は8時30分~)/無休
TEL:092-716-2323
※掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2023年12月号)
(Web掲載:2023年12月14日)


Writer

茂島信一 さん

1966年生まれ。福岡在住のコピーライター。広告制作と並行 して、農業雑誌、旅行雑誌などの取材・執筆にも取り組み、 西日本一円の「地方」を飛びまわる日々。その際にほぼ必ず 持参するのはランニンググッズ。知らないまちを探検しながら 走ることと、道の駅や直売所で地元のおいしい食材を探すこと が大好き。

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