美食と温泉のにぎわい処 豊洲 千客万来【東京新スポット】
“うまさの聖地”こと食楽棟の奥に高層の温浴棟が立つ
豊洲市場に待望の場外施設誕生!
2023年、開場5周年を迎えた豊洲市場。市場らしい飲食店が少なく物足りないという感想をよく耳にしたが、そんな欲求不満も一気に解消だ! 待望の場外施設「豊洲 千客万来」が2月1日にオープンしたのだ。
施設は食楽棟「豊洲場外 江戸前市場」と温浴棟「東京豊洲 万葉倶楽部」からなる。最寄り駅はゆりかもめの市場前(しじょうまえ)駅。改札から食楽棟へは歩行者デッキでつながっている。
食楽棟2階入り口には木戸があり、江戸期の町並みを再現した豊洲目抜き大通りが続く。ウナギ、玉子焼き、コロッケなど、食欲をそそる香りに腹の虫は大合唱だ。隣の目利き横丁では珍味やスイーツの食べ歩きが楽しめる。食楽棟3階はフードコート、1階はカフェやラーメン店、和食店などが並ぶ。
一巡して印象深かったのは2階「日本酒立ち飲み 米三角(こめさんかく)」で、新木場発着の屋形船の案内所も兼ねる。「屋形船は当日でも空きがあればご案内できます。千客万来で楽しまれた後、気軽にお立ち寄りください」と同店を運営する江戸前汽船の小林直貴さん。年内には桟橋ができ、新たに船も発着する予定で、ますます楽しみが増えそうだ。
文/内田 晃 写真/齋藤雄輝
千客万来食楽棟 豊洲場外 江戸前市場
千客万来には約70店舗が出店予定。どの店を選ぼうか迷ってしまうはず。そこで、取材班の胃袋をがっちりつかんだ名品を紹介!
日本酒立ち飲み 米三角
コンセプトは日本の食文化「米」。日本酒のほか、ご飯や発酵・熟成品を調理した酒菜を提供する。写真は本日のこぼれ海鮮おむすび976円。
本気のまぐろバーガー
マグロ仲卸会社の直営店。注文後から本マグロやインドマグロの赤身ステーキを焼く「鮪まぐろバーガー」1500円〜(写真)は7種ある。隠し味に利かせた特製スパイスが秀逸!
中華そば豊洲勝本
煮干しの香りとうまみがパッと広がるしょうゆスープが絶品。麺は「浅草開化楼」の特注品を使用する。味玉中華そば1130円(写真)など。シンプルながら奥深い味わい。
魚商 小田原六左衛門
オリジナルの珍味やだしなどの海産食品をそろえる。新名物おつまみせんべい100円(写真)はパリパリのかまぼこせんべいにアオリイカの塩辛や、梅味のサメ軟骨など珍味をトッピング。13種の珍味から自分好みを探そう。
丸武PREMIUM
築地の玉子焼専門店。固めとトロトロの2層プリンに、かつおだしのジュレをのせた黄金のだしプリン600円がユニーク。すべてのメニューが豊洲限定。
炙り屋 鱻
本マグロや大エビ、ホタテを使った「出汁天ぷら串」や炙り料理、海鮮舟盛り4074円(写真左)などを用意。イートインスペースもある。希少な「ジャパンサーモン桜」も味わえる。
千客万来温浴棟 東京豊洲 万葉倶楽部
宿泊も可能な温浴施設。神奈川県の湯河原温泉と箱根湯本温泉から源泉を運搬して使用する。男女別の大浴場と露天風呂のほか3種の岩盤浴やエステ・マッサージ、レストランなどもある。リラックスルームには最新のリクライナー(寝椅子<ねいす>)が513台設置され、マンガ1万冊も無料で読める。
豊洲場外 江戸前市場
営業:10 時〜22時(一部店舗は9時〜など店舗により異なる)/無休
問い合わせ:TEL03-3533-1515
東京豊洲 万葉倶楽部
営業:24時間/無休/入館料3850円(入湯税別途150円。深夜3時以降3000円増)。1泊朝食付き1万4950円〜(スタンダードツイン)
問い合わせ:TEL03-3532-4126
交通:ゆりかもめ市場前駅から徒歩4分/首都高豊洲出口からすぐ
公式ホームページはこちら
※料金などは掲載時のデータです。
(出典:「旅行読売」2024年4月号)
(Web掲載:2024年4月14日)