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【47都道府県 行きたい道の駅】コラム ユニーク道の駅① 新幹線駅に隣接でアクセス抜群、地元グルメも満喫

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  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 福井県
> 嬉野市、今別町、越前市
【47都道府県 行きたい道の駅】コラム ユニーク道の駅① 新幹線駅に隣接でアクセス抜群、地元グルメも満喫

うれしの まるく(佐賀)、いまべつ(青森)、越前たけふ(福井)

道の駅といえばドライブ途中に気軽に立ち寄れる郊外の幹線道路上に多いが、近年は新幹線駅に隣接する駅も登場している。新幹線で一気に遠出し、道の駅を拠点にレンタカーなどを利用して周辺の観光地を回れば効率的に旅を楽しめる。

最大の魅力は何といっても立地の良さ。佐賀県南西部の嬉野(うれしの)の市に、2022年9月23日の西九州新幹線嬉野温泉駅開業と同時にオープンした「うれしの まるく」は、駅前の公園全体が道の駅になっている。面積は駐車場を含めて約2万7000平方メートル。24時間利用できる情報休憩施設のほか、観光情報や特産品を紹介する観光交流施設「まるくアイズ」や、嬉野温泉の源泉かけ流しの足湯と手湯(無料)が売りだ。

伊万里(いまり)牛など地元食材を味わえる飲食店、レンタカーショップ、ホテルのほかに、佐賀の土産品や新鮮野菜を取り扱うショップと地元の酪農家が営むカフェが入店する複合施設「UPLIFT SHIMOJYUKU(アップリフト シモジュク」もある。8月9日〜11日には夏祭り「第2回うれしの夏まるく」を開催。クラフトビールの店やキッチンカーが並び、旅行者や地元市民でにぎわいそうだ。

昨年の「うれしの まるく」の夏祭り
まるくアイズでは佐賀土産を販売。「UPLIFT SHIMOJYUKU」も特産品が充実

津軽半島北部の青森県今別町には、北海道新幹線奥津軽いまべつ駅と津軽線津軽二股駅の2駅にほど近い場所に「いまべつ」が立つ。本州と北海道を結ぶ青函トンネルの入り口近くにあることから、建物の外観はトンネルをイメージしている。

利便性とともに、地元の味を存分に楽しめるのもうれしい。館内のレストランでは、市場にほとんど出回らないため「幻の黒毛和牛」と呼ばれるいまべつ牛を使ったステーキ(200グラム3200円)や焼肉定食(1280円)、町内産のもずくの粉末を練り込んだ風味豊かなもずくうどん(530円)などを堪能できる。9月半ばには特産の「一球入魂かぼちゃ」で作る濃厚なソフトクリーム(370円)も期間限定で登場する予定だ。

青函トンネルをイメージした「いまべつ」の外観
いまべつ牛のステーキは軟らか!

2024年3月16日に開業した北陸新幹線の越前たけふ駅の隣には、その約1年前に「越前たけふ」(福井県越前市)がオープン。地元の鮮魚店が運営管理しており、新鮮な海の幸を取りそろえる。2階建ての建物内に飲食店が5店舗あり、ボリューム満点で多彩な海鮮丼、大ネタのにぎりずしなど海鮮メニューが質量ともに充実するほか、老舗製麺所直営店の越前おろしそば(680円)も食べられる。

手ぶらで楽しめるバーベキュー(コース1人180分3500円〜、3日前に2人以上で要予約)には、物販所で購入した鮮魚や肉、産直野菜も持ち込み可能だ。毎週日曜の11時からは豪快なマグロの解体ショーを開催し、即売会で生の本マグロを手に入れられる。帰りの新幹線車中でおいしい魚をつまみながら、一杯ひっかけて旅の余韻に浸るのもよさそうだ。

海産物が自慢の「越前たけふ」は新幹線駅のすぐ隣に立つ
バーベキューでは食材は持ち込みで、場所と用具の貸し出し(1人1500円、利用は2人〜)もできる

文/児島奈美


※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2024年9月号)
(Web掲載:2024年10月21日)


Writer

児島奈美 さん

神戸生まれ。学生時代にバイクで北海道、九州、信州を巡って旅に目覚め、約40か国渡航。1か月のキャンプ旅でも太って帰ってくる食いしん坊で、現在は、旅・グルメ・人物インタビューを中心に、ガイドブックや雑誌、Webなどの制作に携わる。「旅行読売」ではルポがメイン。鉄子や歴女の道も着々と歩む。

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