【47都道府県 行きたい道の駅】新鮮を上回る“超鮮度”にこだわる魚がズラリと並ぶ~むなかた~(1)
釣川の東岸、さつき橋のたもとに立つ。観光物産館は2023年8月にリニューアル
JAF会員が選ぶ九州・沖縄の「イチオシ道の駅グランプリ2023」で3年連続総合1位に輝く
午前8時40分。開店前の正面口で、プロモーション担当の小田妙子さんを待っていると、親切なおじさんから「最後尾はあちら。早く並んだ方がいいよ」と声をかけられた。よく見ると、すでに20人近くのお客さんが並んでいる。昨年は約170万人が来場し、年間約17億円の売り上げを達成。JAF(日本自動車連盟)会員が選ぶ九州・沖縄の「イチオシ道の駅グランプリ2023」で3年連続総合1位に輝いた。
開店前に訪問したのは、小田さんに「当駅らしい光景が見られますよ」と勧められたから。物産直売所に入ると、売り場が鮮魚、青果、総菜・加工品などに分かれていて、それぞれの生産者らが鮮魚や朝どれの野菜、できたての弁当などを自分で運び込み、商品棚に並べていた。
いざ、開店。瞬く間にお客さんで売り場がいっぱいになる。特に鮮魚コーナーは人気が高く、飛ぶように商品が売れていく。先ほどの親切なおじさんと再会し、ショッピングカートを見せてもらうと鮮魚がてんこ盛り。「目当てのヤリイカも買えたから大満足だ」と笑顔を見せた。
青果コーナーに行くと、この日の目玉商品のトウモロコシ売り場に人だかりができていた。「今日はシュガーコーン、ホワイトコーン、恵味(めぐみ)など4品種をそろえています。皮の軟らかさや甘さが違うので、食べ比べてください」とのスタッフの説明にお客さんが聞き入る。
生産者から預かった商品を1点でも多く販売しようというスタッフの熱意を感じる。小田さんは「鮮魚コーナーでは、1匹丸ごとの大きな魚は昼近くになると売れ行きが落ちます。そこで、切り身にして買いやすくし、最後は加工品にします」と教えてくれた。
生産者との信頼関係も強くなり、最高の品々が集まる好循環を生む。さらに公式ホームページで毎日の入荷情報を発信したり、地域の魅力を紹介する動画サイト「宣伝隊長たえちゃん&ゆみちゃんのユーチューブ」を始めたりと情報発信にも積極的だ。
道の駅むなかたの広場
むなかた
TEL:0940-62-2715
住所:宗像市江口1172
営業:【観光物産館】9時〜17時【レストラン】11時〜15時/第4月曜(祝日の場合は翌日)休、8月15日〜17日休、年末年始休
交通:九州道古賀ICまたは若宮ICから18キロ
駐車場:【普通車】500台【大型車】25台
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:「旅行読売」2024年9月号)
(Web掲載:2024年10月25日)