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【47都道府県 行きたい道の駅】新鮮を上回る“超鮮度”にこだわる魚がズラリと並ぶ~むなかた~(2)

場所
> 宗像市
【47都道府県 行きたい道の駅】新鮮を上回る“超鮮度”にこだわる魚がズラリと並ぶ~むなかた~(2)

人気メニューの鯛・ブリ丼1480円は赤だしみそ汁と香の物付き

 

特製だれで味わう海鮮丼も楽しみ

【47都道府県 行きたい道の駅】新鮮を上回る“超鮮度”にこだわる魚がズラリと並ぶ~むなかた~(1)から続く

おふくろ食堂はまゆうでは、旬の食材を使った手作り料理が味わえる。特製ごまだれを絡めた刺し身を白飯に乗せ、緑茶を注いで食べる玄海茶漬けや海鮮丼はもちろん、天ぷら、フライ、煮物などの小皿を組み合わせて、自分流の定食にすることもできる。この日は鯛・ブリ丼を選択。こちらも特製ごまだれをかけていただくが、タイとブリの持ち味がより際立ち、箸が止まらなかった。

食堂の店内。カフェテリア方式で料理を選び、好きな席で味わう

道の駅を楽しんだら、周辺ドライブへ。近くに世界文化遺産「神宿る島」宗像(むなかた)・沖ノ島と関連遺産群の構成資産である宗像大社辺津宮(へつぐう)があり、訪問したかったのだ。

古代から神が宿る島として崇拝されてきた沖ノ島は玄界灘に浮かぶ離島で、4世紀後半から9世紀末までの古代祭祀遺跡が手つかずの状態で残されている。宗像大社は沖ノ島全体を境内とする沖津宮(おきつぐう)、大島の中津宮(なかつぐう)、九州本土の辺津宮(総社)からなり、田心姫神(たごりひめのかみ)、湍津姫神(たぎつひめのかみ)、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)の宗像三女神(さんじょしん)を祀(まつ)っている。

宗像大社辺津宮

世界遺産ガイダンス施設の海の道むなかた館で概要を学んでから満を持して辺津宮を参拝。第二宮(ていにぐう)、第三宮(ていさんぐう)を経て、市杵島姫神の降臨地と伝わる高宮祭場に上がった。深い森の中に玉石を敷き詰めた祭場が設けてある。社殿はなく、神の依代(よりしろ)となる神籬(ひもろぎ<樹木>)が立つだけだが、神々しい雰囲気に心が震え、しばし立ち尽くした。

文・写真/内田 晃

宗像市のドライブスポット🚗

宗像大社辺津宮

  

宗像大社は全国に約6200社ある宗像三女神を祀る神社の総本宮。古代の豪族・宗像氏の先祖が宗像三女神を奉斎したのが始まりといわれる。境内の神宝館では、昭和期の学術調査で発掘された8万点の国宝、沖ノ島神宝や中世以降の重要文化財などを収蔵、展示している。
■6時〜18時(10月〜3月は〜17時。社務所は9時〜17時。神宝館は9時〜16時、800円)/無休/九州道若宮ICから15キロ/TEL0940-62-1311

海の道むなかた館

  

世界遺産と宗像の歴史を紹介する施設。大型スクリーンやVRゴーグルを使い、一般の立ち入りが禁じられている沖ノ島内を体感できる映像プログラムは必見だ。構成資産のジオラマや国宝のレプリカも展示している。
■9時〜18時/月曜(祝日の場合は翌日)休/九州道若宮ICから15キロ/TEL0940-62-2600

さつき松原

  

「日本の白砂青松100選」にも選ばれた景勝地。宗像市神湊(こうのみなと)から上八(こうじょう)までの海岸線5キロにわたり、樹齢200年以上のクロマツ林が広がっている。約400年前に筑前国を治めた藩主の黒田長政が防風林として植栽させたのが始まりという。
■九州道若宮ICから19キロ


 

  

むなかた
TEL:0940-62-2715
住所:宗像市江口1172
営業:【観光物産館】9時〜17時【レストラン】11時〜15時/第4月曜(祝日の場合は翌日)休、8月15日〜17日休、年末年始休
交通:九州道古賀ICまたは若宮ICから18キロ
駐車場:【普通車】500台【大型車】25台

※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2024年9月号)
(Web掲載:2024年10月26日)


Writer

内田晃 さん

東京都足立区出身。自転車での日本一周を機に旅行記者を志す。四国八十八ヵ所などの巡礼道、街道、路地など、歩き取材を得意とする。著書に『40代からの街道歩き《日光街道編》』『40代からの街道歩き《鎌倉街道編》』(ともに創英社/三省堂書店)がある。日本旅行記者クラブ会員

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