「さんふらわあ」で春の北海道へ

新造船「さんふらわあ かむい」(深夜便)
雪解けとともに早春の花が大地に色を添え、北海道では新しい季節が始まっている。首都圏と北海道をつなぐ商船三井さんふらわあでも2025年1月に新造船「かむい」が加わり、新たな旅がスタートしたばかり。これまで以上に環境に配慮した新造船に乗って、まだ知らない北海道を探しに行こう。

大洗港(茨城県)」~苫小牧港(北海道)


首都圏と北海道を結ぶ唯一の定期旅客フェリー「さんふらわあ」。夜に出港して翌日午後に入港する夕方便は、仕事を終えたあとに旅行へ出かけたり、到着地の観光をランチから楽しんだりと、時間を有効に使える運航ダイヤが魅力的だ。
一方、深夜に出発して当日夜に到着する深夜便は、日中の時間を長く船内で過ごせるダイヤ。この深夜便に2025年1月、環境負荷を低減するLNG燃料を使った新造船「かむい」がデビューした。
船内は木目調を多用した温かみのある雰囲気で、今後は姉妹船「ぴりか」も就航し、深夜便はこの2隻の新造船が担う予定だ。
新造船「かむい」が運航スタート!
深夜便で親しまれた「だいせつ」に替わり、1月に運航を開始した新造船「かむい」。従来の相部屋を廃止し、プライベート空間を確保できる個室が充実しており、ひとり旅や少人数での旅行に最適だ。サウナ付き展望浴場やフィットネスルームが無料で利用でき、日中の時間をゆったりと過ごせる。

夕方便の船は海を眺めながら食事ができる広々としたレストランを備えているのが特徴。船ごとに異なるバイキングメニューを楽しめる。
また客室もさまざまなタイプがあり、バルコニー付きスイートルームやバリアフリールーム、オーシャンビューの洋室・和室など個室のほか、プライバシーを確保したリーズナブルな客室も用意している。





夕方便と深夜便、どちらを利用するか悩みつつ、旅の予定を組み立てるのも楽しい時間になりそうだ。
運行ダイヤと夕方便・深夜便運賃表

春に訪れたい北海道の観光地
支笏湖-しこつこ-


さんふらわあが発着する苫小牧港から車で約40分の支笏湖は、透明度の高い澄んだ湖水のカルデラ湖。水中遊覧船に乗って、コバルトブルーに輝く水の中をのぞいて見ることもできる。湖底には火山活動が生み出した柱状節理が現れ、ダイナミックな大地の成り立ちを感じられるだろう。湖の周囲には深い原生林が広がり、ネイチャーガイドとともに歩くツアーも多く開催されている。
■支笏湖観光案内所(支笏湖ビジターセンター)TEL0123-25-2404

丸駒温泉旅館
湖畔にはゆったりと温泉を楽しめる宿も多い。その一つ、一軒宿の丸駒温泉旅館では湖と同じ水位の天然露天風呂で、希少な足元湧出の源泉を堪能できる。
■1泊2食1万9650円~/TEL0123-25-2341
【大洗フェリーターミナルへのアクセス】
◉列車+バス=東京駅から特急約1時間15分または東京駅から高速バス約2時間の水戸駅下車後、那珂湊駅行きバス約30分、大洗フェリーターミナル下車
◉車=北関東道・東水戸道路水戸大洗ICから国道51号、県道2号経由5キロ
【問い合わせ】
商船三井さんふらわあ
🆓0120-489850
TEL029-267-4133(大洗)
TEL0144-34-3121(苫小牧)
(出典:旅行読売2025年3月号)
(Web掲載:2025年1月28日)