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【新・日本の絶景】山肌を埋め尽くすくしだれ桜「花見山」、海外からも注目の「大塚国際美術館」(1)

場所
> 鳴門市
【新・日本の絶景】山肌を埋め尽くすくしだれ桜「花見山」、海外からも注目の「大塚国際美術館」(1)

ウグイスの鳴き声が聞こえる春真っ盛りの花見山(上空からドローンで撮影)

 

400本のしだれ桜と西洋名画自然とアートが五感に響く

ここは鳴門市北東部、大毛島(おおげじま)にある花見山。山裾から山の上までゆっくり歩いて10分ほどの遊歩道の周囲を、山肌を埋め尽くすように咲く、しだれ桜の群生は圧巻だ。ソメイヨシノの群生は各地にあるが、この数のしだれ桜は珍しい。

「12年ほど前、徳島市の宗教法人がこの土地を購入し、斜面一帯にしだれ桜を植え始めました。今は400本ほどありますが、オーナーの個人的な趣味ですし、私有地なので特に宣伝はしていません。鳴門市民にもあまり知られていないですね」と、管理するメモリアルパーク板東(ばんどう)・花の霊苑(れいえん)の職員、重松繁(しげる)さん。

総敷地面積は約2万平方メートルと広い。山腹には徳島市出身の外交官・長井亜歴山(あれきさん)ゆかりの洋館が立ち、展望台が設置されている。標高47.5メートルの低山だが眺めは極上。しだれ桜越しに、大鳴門橋や淡路島まで視界に収める。気象条件と視力次第では、鳴門海峡の渦潮(うずしお)まで見えるかも。

しだれ桜の群生の間を縫うように、遊歩道が整備されていて歩きやすい
頭上から枝を伸ばすしだれ桜が、可憐な姿を見せてくれる
鳴門海峡と大鳴門橋、淡路島までくっきり。瀬戸内らしい春を満喫

「花を楽しめる期間を延ばそうと、桜の他にスイセンやアジサイ、チューリップも育てています」と重松さん。ひそかな名所なら、できれば内緒にしておきたい。瀬戸内らしい素朴さと、詩情に満ちたうららかな里山だ。

文/北浦雅子 写真/清水いつ子ほか

【新・日本の絶景】山肌を埋め尽くすくしだれ桜「花見山」、海外からも注目の「大塚国際美術館」(2)へ続く(3/20公開)

 

鳴門海峡そば、瀬戸内海国立公園に立地するリゾート

ホテル全景
鳴門の海を一望する露天風呂
彩「阿波三昧」

アオアヲ ナルト リゾート

瀬戸内海国立公園に立つオーシャンビューの南欧風リゾートホテル。温泉はナトリウム-塩化物泉で、大浴場と露天風呂から海と朝日を満喫できる。夕食は郷土料理やフレンチなど、個性的な五つのレストランから選べる。阿波踊り公演やワカメ収穫体験、藍染めなどアクティビティーも充実。
■1泊2食1万9150 円〜/鳴門線鳴門駅からバス15分、大毛海岸通り下車徒歩2分/神戸淡路鳴門道鳴門北ICからすぐ(徳島阿波おどり空港、鳴門駅、高速鳴門バス停から無料シャトルバスあり、要予約)/TEL088-687-2580


花見山【ベストシーズン】3月下旬〜4月10日頃(花期)

営業:桜開花期間中は9時〜17時、入山料300円(春季以外の開放は未定)
交通:鳴門線鳴門駅からバス10分、八木の鼻下車徒歩5分/神戸淡路鳴門道鳴門北ICからすぐ
住所:鳴門市鳴門町土佐泊浦大毛234-35
問い合わせ:TEL088-683-5622(メモリアルパーク板東・花の霊苑)

大塚国際美術館のエントランス。建物の大部分は地下にあり、地上に見えるのは一部だ

大塚国際美術館【ベストシーズン】通年

営業:9時30分〜17時(入館券の販売は〜16時)/月曜休(祝日の場合は翌日)/3300円
交通:鳴門線鳴門駅からバス15分、大塚国際美術館前下車すぐ/神戸淡路鳴門道鳴門北ICから3キロ
住所:鳴門市鳴門町鳴門公園内
問い合わせ:TEL088-687-3737

※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2025年2月号)
(Web掲載:2025年3月19日)


Writer

北浦雅子 さん

和歌山の海辺生まれで、漁師の孫。海人族の血を引くためか旅好き。広告コピーやインタビューなど何でもやってきた野良ライターだが、「旅しか書かない」と開き直って旅行ライターを名乗る。紀伊半島の端っこ、業界の隅っこにひっそり生息しつつ、デザイナーと2人で出版レーベル「道音舎」を運営している。https://pub.michi-oto.com/

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