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おおいた探訪②~豊後高田の旅~

場所
> 豊後高田市
おおいた探訪②~豊後高田の旅~

日曜、祝日を中心に商店街を走るボンネットバス

昭和のノスタルジーあふれる

元号が「昭和」に変わった1926年から、今年で100年目。「昭和の町」として地域おこしを始めて2026年に25年目を迎える豊後高田が、いま脚光を浴びている。大分空港から約40kmほどだ。中高年層には懐かしく、若者には新鮮に映る昭和30年代の面影漂う商店街散策を楽しみたい。

レンガや石造りの建物が混在する長さ約550mの商店街に約60店舗が立ち並ぶ
レンガや石造りの建物が混在する長さ約550mの商店街に約60店舗が立ち並ぶ

一店一宝巡りを

熱々のコロッケを提供する精肉店、昭和55年からメニュー料金が変わらない食堂など、まさに昭和にタイムスリップしたかのよう。昭和30年代には使っていた餅つき機や行商自転車など、店ごとに「一店一宝」として公開しているのも面白い。

大寅屋食堂の一店一宝は「出前自転車」
大寅屋食堂の一店一宝は「出前自転車」

五感で「昭和」を楽しむ

妻入りの古い建物も多く、昭和の町展示館、旧共同野村銀行、昭和ロマン蔵の建物は国登録有形文化財だ。巨大な元米蔵だった建物を活用する昭和ロマン蔵には駄菓子屋の夢博物館、レストランなどが集まり、商店街の中核施設になっている。

昭和ロマン蔵にある「駄菓子屋の夢博物館」では、昔の玩具を常時約6万点展示
昭和ロマン蔵にある「駄菓子屋の夢博物館」では、昔の玩具を常時約6万点展示
昭和30年代の民家を再現した「昭和の夢町三丁目館」も人気
昭和30年代の民家を再現した「昭和の夢町三丁目館」も人気
昭和期の学校給食を味わえる喫茶店「カフェ&バー ブルヴァ―ル」。あげパン、鯨の竜田揚げ、フルーツポンチ、牛乳のセットは1100円

路地や建物の壁にも注目

桂川を渡った先の路上や建物の側面には、トリックアートが描かれている。これらを見つけながら散策するのも、豊後高田の町の醍醐味だ。

路面や建物の壁にトリックアートを探してみよう
路面や建物の壁にトリックアートを探してみよう

旅データ

昭和ロマン蔵/10時~17時(土・日曜、祝日は9時~)/12月30・31日休/3館共通入館券1200円/TEL0978-23-1860

カフェ&バー ブルヴァ―ル/10時~17時/不定休/TEL0978-22-3761

豊後高田市商工観光課TEL0978-25-6219

ツーリズムおおいたTEL097-536-6250

 

(出典:旅行読売2025年5月号)

(Web掲載:2025年3月28日)

おおいた探訪③~国東の旅~は、こちら


Writer

松田秀雄 さん

全国を取材で巡ること約30年。得意なテーマは「温泉」で、北海道・稚内温泉から沖縄・西表島温泉まで500湯・2000軒以上は訪れている。特に泉質は硫黄泉が好きで、湯上りに体を拭かず自然乾燥させるのがモットー。帰宅後、体に付着した硫黄成分が湯船に染み出して白濁する様子を見るのが好き。最近は飲泉への興味が強く、「焼酎割に適した温泉は?」を掲げて最高の一杯を探し中。旅行読売出版社・編集部に所属。

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