悠久な大河が迎える贅沢なクルーズ②~クルーズライフ編~

7層構造の豪華客船「センチュリー・レジェンド号」
豪華なセンチュリークルーズ
中国大陸を横断する大河、長江(揚子江)。そこを舞台に上海から重慶までの約2300㌔を11泊12日で航行するロングクルーズは、今、注目を集める新しい旅のスタイルだ。
この壮大な旅を演出するのが、センチュリークルーズ社(8月号参照)が誇る豪華客船「センチュリー・レジェンド号」だ。199の客室からなり、スタンダードな「デラックスキャビン」でも28平方㍍もある。
全室に深めのバスタブが完備され、湯につかる文化の日本人にはありがたい。全室バルコニー付きなのもポイントだ。川風にほおをなでられながら深山幽谷の長江を眺めるひと時は、リバークルーズならではの贅沢である。
体験イベントも目白押し
クルーズライフの朝は、太極拳教室から始まる。講師は公認資格を持つ太極拳師範で、初心者にもていねいに指導してくれる。中国茶を一口すすり、ゆっくりと体を動かしていくうちに心も穏やかに整っていく。
船内にはトレーニングジムや温水プールも完備。大型シアターでの映画上映や、上陸観光に関する解説プログラムも定期的に行われる。クルーによる変面ショーや民族ダンスなどイベントも見逃せない。
水景を楽しみながら優雅にディナー
食事も楽しみな一つで、ダイニングルームで朝昼晩ともビュッフェ料理を存分に味わえる。長江流域の郷土料理を中心に、日替わりメニューも豊富だ。シェフのライブパフォーマンスも人気で、乗客の前で肉を焼いたり、注文を受けてから麺をゆでたり、できたてを味わえる。船外の水景もエッセンスとなり、食事タイムを演出。陸上では体感できない特別なひと時となる。
アルコール類のフリードリンクもうれしいサービスだ。甘党を魅了するのは、日替わりで登場するスイーツの数々。中国各地の伝統菓子や色鮮やかな創作デザートが宝石のようにビュッフェ台を彩っている。
至福のおもてなし
昼間は何をしようか、夜はどうしようか……センチュリー・レジェンド号で、乗客は何かを体感するたびにそれが満足に変わる。乗船することが旅の目的であり、見るもの触れるものすべてに癒やされる。景色に時の流れを感じ、自分のリズムで毎日を過ごせる。まさに「水上で暮らす」という言葉がふさわしい。充足感を胸にセンチュリー・レジェンド号を下船する時に「11泊12日が、あっという間だった」と感じることであろう。