幕末土佐の天才絵師「絵金」の展覧会!東京・六本木の サントリー美術館で開催

高知県外で絵金の作品をまとめて見られる貴重な展覧会
おどろおどろしくも人を引き付ける芝居絵屏風(びょうぶ)の作者「絵金(えきん)」の展覧会が、9月10日〜11月3日に、東京・六本木のサントリー美術館で開催される。
1812年、高知城下に生まれたと言われる金蔵は、幕末から明治初期にかけて、歌舞伎や浄瑠璃のストーリーを題材にした芝居絵屏風を数多く残し、地元では絵金(絵師の金蔵)と呼ばれ親しまれてきた。高知県内に約200点の作品が残り、その多くが公民館や自治会によって管理され、夏祭りの際、神社や商店街で飾られてきた。提灯(ちょうちん)や蝋燭(ろうそく)の灯(あか)りに浮かび上がる絵屏風は、より幽玄さを増し、見る者を魅了した。
1966年に雑誌「太陽」で特集され人気に火が付き、70年前後には東京や大阪の百貨店で展覧会が開催されるなどブームを巻き起こした絵金。県外での展覧会は半世紀ぶりで、地元で分蔵される絵金の作品をまとめて見られる貴重な機会だ。一般1800円。
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文/中 文子
(出典:「旅行読売」2025年10月号)
(Web掲載:2025年9月9日)