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【旅する喫茶店】ブラジルコーヒー商会 栃木県庁前店(栃木)

場所
> 宇都宮市
【旅する喫茶店】ブラジルコーヒー商会 栃木県庁前店(栃木)

昭和にタイムスリップしたような雰囲気の中2階

昭和の純喫茶で味わう、本格的コーヒー

「ブラジルコーヒー商会 栃木県庁前店」が開業したのは1971年。純喫茶ブームが始まり、多種のコーヒー豆を取りそろえたコーヒー専門店が増えつつあった頃だ。

「叔父が栃木県で初めてコーヒー豆の焙煎(ばいせん)事業を始めることになり、その直営の喫茶部として開業したんです」と店主の永島治さん。厳選した豆で本格的なコーヒーを提供する同店はたちまち人気を呼び、半年後にはJR宇都宮駅前に2店目もオープンした。

ダークブラウンの木目調で統一された店内は往時のままで、まさに昭和の風情あふれる空間だ。中2階もあり、温かな色合いの間接照明が落ち着いた雰囲気を醸す。中南米産からアジア産まで、種類豊富なコーヒー豆を味わえるのもうれしい。店内で豆の販売も行っている。

オムライスやナポリタン、ゴーダチーズたっぷりのピザトーストなど、フードメニューも人気で、ランチタイムには地元の人でにぎわう。

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コーヒー豆に彩られた入り口

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店主の永島治さん。1階にはカウンター席もある

有名餃子(ギョーザ)店が立ち並ぶ観光スポット「餃子通り」へも徒歩5分ほどの立地なので、観光客も多く訪れる。

話題のご当地メニューが「宇都宮餃子焼きサンド」だ。地元の新名物を育てようと、永島さんが試行錯誤を繰り返して考案した同店のオリジナルで、しょうゆや酢、ラー油の入った特製たれがパンと絶妙にマッチした逸品。ぜひ賞味したい。

文/高崎真規子 写真/三川ゆき江

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宇都宮餃子焼きサンド(サラダ付き)1200円とスペシャリティー(アラビカ種最高峰)1000 円


ブラジルコーヒー商会 栃木県庁前店

栃木県宇都宮市本町13-16 飯野ビル1階
TEL:028-621-8074
営業:8時30分~20時/無休(臨時休あり)
交通:東武宇都宮線東武宇都宮駅から徒歩6分。または東北新幹線宇都宮駅西口からバス3分、県庁前下車すぐ

※記載内容は掲載時のデータです。営業時間、料金は変更になる場合があります。

(出典:「旅行読売」2025年9月号)
(Web掲載:2025年10月12日


Writer

高崎真規子 さん

昭和の東京生まれ。80年代後半からフリーライターに。2015年「旅行読売」の編集部に参加。ひとり旅が好きで、旅先では必ずその街の繁華街をそぞろ歩き、風通しのいい店を物色。地の肴で地の酒を飲むのが至福のとき。本誌連載では、大宅賞作家橋本克彦が歌の舞台を訪ねる「あの歌この街」、100万部を超える人気シリーズ『本所おけら長屋』の著者が東京の街を歩く「畠山健二の東京回顧録」を担当。著書に『少女たちはなぜHを急ぐのか』『少女たちの性はなぜ空虚になったか』など。

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