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【旅する喫茶店】カフェドゥラプレス(横浜)

場所
> 横浜市
【旅する喫茶店】カフェドゥラプレス(横浜)

店内はヨーロッパを思わせるクラシカルな装飾。窓からの眺めも魅力で、席の予約もできる


横浜の異国情緒を味わえる隠れ家カフェ

カフェドゥラプレスという店名は“記者のためのカフェ”という意味。複合施設・横浜情報文化センター旧館の2階の一角に、日本新聞博物館の併設のカフェとして2000年にオープンした。

4階建ての旧館部分は1929年竣工の旧・横浜商工奨励館を改修したもので、アーチ型の壁や重厚な柱など、店内の装飾はほぼその頃のまま。ヨーロッパを思わせるクラシックな雰囲気に合うように、テーブルやイス、カウンターなど、調度もフランスで買い付けたそうだ。

目を引くのは、カウンターの中央にある大きなエスプレッソマシンだ。今はなかなか手に入らないというイタリア製のクラシックな機種で、温かいコーヒー類はこのマシンで淹(い)れる。カフェクレーム(カプチーノ)はまろやかな口当たりで、美しいラテアートが人気だ。

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カウンターの中央に置かれた、イタリア製のエスプレッソマシン

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カフェクレーム( カプチーノ)700 円

メニューの種類は豊富で、ビストロ料理やワインなどのアルコール類も提供する。中でもデザートは充実しており、入り口のショーケースにはシュークリーム、クレームブリュレ、マカロンなど、パティシエ手作りのフランス菓子が並ぶ。

店内は天井が高く開放的で、窓からは、日本大通りのイチョウ並木や神奈川県庁本庁舎などの歴史的な建造物が見える。窓際の席でぼんやりしていると、なんだか異国のカフェにいるような気分になる。

文/高崎真規子

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日本大通りに面した歴史的建造物の2階にある


カフェドゥラプレス

神奈川県横浜市中区日本大通11 横浜情報文化センター2階
TEL:045-222-3348
営業:10時~ L.O.19時30 分/祝日を除く月・火曜休
交通:みなとみらい線日本大通り駅直結

※記載内容は掲載時のデータです。営業時間、料金は変更になる場合があります。

(出典:「旅行読売」2025年3月号)
(Web掲載:2025年5月15日)


Writer

高崎真規子 さん

昭和の東京生まれ。80年代後半からフリーライターに。2015年「旅行読売」の編集部に参加。ひとり旅が好きで、旅先では必ずその街の繁華街をそぞろ歩き、風通しのいい店を物色。地の肴で地の酒を飲むのが至福のとき。本誌連載では、大宅賞作家橋本克彦が歌の舞台を訪ねる「あの歌この街」、100万部を超える人気シリーズ『本所おけら長屋』の著者が東京の街を歩く「畠山健二の東京回顧録」を担当。著書に『少女たちはなぜHを急ぐのか』『少女たちの性はなぜ空虚になったか』など。

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