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【旅する喫茶店】えきかふぇSHIRAKAWA(白河)

場所
> 白河市
【旅する喫茶店】えきかふぇSHIRAKAWA(白河)

東北の駅百選にも選定された白河駅。カフェは改札に向かって左手にある

 

大正ロマンの香り漂う駅舎のカフェ

東北線白河駅の駅舎は、100年以上前の1921(大正10)年に建てられた木造建築で、大正ロマンを思わせる和洋折衷の造り。随所に往時のたたずまいが残る。100周年の2021年には入り口正面の窓のステンドグラスも新しくなり、モダンな雰囲気を醸し出す。

えきかふぇSHIRAKAWA(しらかわ)は、その白河駅の構内にある。国認定の「白河市中心市街地活性化基本計画」の第1弾事業として、09年にオープンした。以来、地元の人はもちろん、白河市の名所の一つとして多くの観光客が訪れている。

広々とした店内は落ち着いた木製のインテリアで統一され、天井が高いので、ゆったりくつろげる。

「かつて待合室だったスペースを改装しました。中は変わりましたが、取り囲む壁や窓の木枠などは古い駅舎の趣を残しています」とスタッフ。一部の席からは、ホームにつながる渡り廊下や庭園も見渡せる。

駅の正面の窓にはステンドグラスの装飾が施されている
店内は風格ある木造りのインテリアで統一されている

地元で人気のコーヒー店で焙煎(ばいせん)した豆を使った「大正ロマンブレンド」のほか、8月から新登場の「台湾かき氷」などのスイーツ類、パスタやカレーとメニューは充実。平日限定のランチメニューもある。

店の一角に1テーブルだけ、引退した「253系成田エクスプレス」で実際に使われていた座席が設置されており、それ目当てに訪れる鉄道ファンもいるそうだ。

文/高崎真規子 写真/三川ゆき江

台湾かき氷750円と大正ロマンブレンド400円

えきかふぇSHIRAKAWA

福島県白河市郭内222
TEL:0248-23-5530
営業:11 時~ L.O.17 時/月· 木曜休(不定休あり)
交通:東北新幹線新白河駅から東北線3分の白河駅構内

※記載内容は掲載時のデータです。営業時間、料金は変更になる場合があります。

(出典:「旅行読売」2024年10月号)
(Web掲載:2024年12月8日)


Writer

高崎真規子 さん

昭和の東京生まれ。80年代後半からフリーライターに。2015年「旅行読売」の編集部に参加。ひとり旅が好きで、旅先では必ずその街の繁華街をそぞろ歩き、風通しのいい店を物色。地の肴で地の酒を飲むのが至福のとき。本誌連載では、大宅賞作家橋本克彦が歌の舞台を訪ねる「あの歌この街」、100万部を超える人気シリーズ『本所おけら長屋』の著者が東京の街を歩く「畠山健二の東京回顧録」を担当。著書に『少女たちはなぜHを急ぐのか』『少女たちの性はなぜ空虚になったか』など。

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