高原リゾートで過ごす贅沢時間 裏磐梯高原ホテル
ホテル2階ベランダより。遮るものがなく、弥六沼越しに磐梯山を見渡す。錦に染まる秋はひときわ美しい(紅葉の見頃は10月中旬~11月上旬)
磐梯山の大自然に包まれて
神秘的な湖沼群が点在し、動植物の宝庫である裏磐梯高原。大自然の息遣いを感じながら、この秋、贅沢なホテルライフを過ごしてみたい。
福島県北部、磐梯山北麓の標高800メートルに広がる裏磐梯高原。さまざまな色彩を持つ大小30余りの神秘的な五色沼湖沼群の一つ、弥六(やろく)沼の湖畔にたたずむのが裏磐梯高原ホテルだ。
高原リゾートの宿らしく、周囲の自然に溶け込んだ落ち着いたカラーとクラシカルな外観。木材をふんだんに使った館内に足を一歩踏み入れると、ロビーの窓超しに磐梯山と美しい湖面をたたえる弥六沼を眺望する。目の覚めるような雄大な風景に、旅の疲れがあっという間に癒えていく。四季折々に美しい裏磐梯高原だが、一面が錦繍に染まる秋は格別だ。
客室は磐梯山を見渡すマウンテンビューと、柔らかな光が差し込むエントランス側のガーデンビューがある。部屋のタイプはスタンダードからスイートまでの45室。いずれもゆったりとしたベッドが設えられ、快適な睡眠を約束する。浴室も備えられているが、入浴は天然温泉がかけ流しの大浴場がおすすめだ。63.4度の源泉(ナトリウム・カルシウム―塩化物温泉)を磐梯山の伏流水で加水して適温に。磐梯山と弥六沼を見渡しながら温泉につかれば、至福のひとときがやってくる。
旬の幸を使った料理でおもてなし
旅先での楽しみはやはり料理だろう。夕食はフレンチのフルコースと和食会席のどちらかを選ぶことができる。フレンチは地元産の有機野菜や福島ブランドの食材を使用した、独創性にあふれた皿の数々。和食会席は旬の食材を惜しみなく使い、繊細に盛り付けられた色とりどりの料理が運ばれてくる。食後は約1800冊の蔵書が並ぶライブラリーラウンジで、夜の静寂(しじま)を楽しみたい。
宿から徒歩5分ほどに五色沼自然探勝路が延びている。朝、起きたら鳥のさえずりを聴きながら、清々しい空気の中を散策するのもいい。またホテルではトレッキングツアーやバードウォッチングなどのオプショナルプランを用意。裏磐梯の自然の中に身を委ねれば、忘れがたい旅の一頁になるだろう。
裏磐梯高原ホテル
住所:福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字湯平山1171
TEL:0241-32-2211
【宿泊料金】
1泊2食付き3万2150円~(入湯税込み)
【アクセス】
列車=東北新幹線郡山駅から磐越西線猪苗代駅下車、無料送迎バス30分(要予約)車=磐越道猪苗代磐梯高原ICから国道115・459号経由約19キロ
公式サイトはこちら
協力:裏磐梯高原ホテル
※記載内容はすべて掲載時のデータです。
(出典:「旅行読売」2024年11月号)
(Web掲載:2024年10月3日)