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元祖豪華列車「夢空間」が東京・清瀬市に

場所
> 清瀬市
元祖豪華列車「夢空間」が東京・清瀬市に

ダイニングカーからは近くを走る西武線の車両を見ることができる

豪華寝台列車「カシオペア」などへ影響を与えた「夢空間」

国鉄が分割民営化された翌々年の1989年、「横浜博覧会」で公開されたのが「夢空間」と名付けられた車両だ。ダイニングカー(オシ25-901)、ラウンジカー(オハフ25-901)、デラックススリーパー(オロネ25-901)の3両で構成され、1991年から主に臨時列車として一般営業を開始した。

車両の内装は通常、車両メーカーが行うが、「夢空間」では百貨店がデザインを競い、東急百貨店(ダイニングカー)、松屋(ラウンジカー)、高島屋(デラックススリーパー)の3社が担当した。のちの豪華寝台列車「カシオペア」や「TRAIN SUITE 四季島」などへ影響を与えることになる憧れの列車だった。

2008年に惜しまれつつ営業運転を終了。ダイニングカーとラウンジカーは2009年から「ららぽーと新三郷」(埼玉県三郷市)で展示されていた。清瀬市が市立中央公園の整備に合わせ、新たな目玉として「夢空間」の設置を決定し、2025年に移動。内外装を修復し20262月、メディアに公開された。

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ダイニングカーとラウンジカーが連結され、展示されている

2両は連結され、車内で移動することができる。車端部が展望車のような大きな窓のダイニングカーの内装はポストモダン調で、4人席と2人席が三つずつと、4人用の個室も設けられている。40年近く前にこのようなゆったりした空間で、流れる景色を眺めながら食事ができたことと思うと感慨深い。

ラウンジカーで特徴的なのは、中央にある半円のバーカウンターと隣に設置されたピアノ。バーカウンターの上には、シャンデリアのようにグラスが連なっている。間接照明がやわらかく照らす灯りは、夜になると雰囲気が増すだろう。外から見たときは気付かなかったが、窓は出窓風になっている。

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ラウンジカーのピアノは自動演奏も可能

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グラスが吊り下げられたバーカウンター

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ダイニングカーの通路

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ダイニングカー入り口の扉

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ラウンジカー入り口上部にあるプレート

清瀬市シティプロモーション担当の木原雄嗣部長は「資料や有識者の意見を参考に、極力当時の姿に近づけるよう修復しました」と語る。外観は鮮やかに塗り直され、テールマークも再現されている。5月のグランドオープン後は車内で食事を楽しめるようになり、イベントも予定しているという。

清瀬市郷土博物館では2026315日まで、特別展「寝台列車今昔物語 ~夢空間が清瀬へ、その軌跡~」を開催中。「夢空間」のヘッドマークや修復作業の様子を紹介しているほか、寝台列車や食堂車の歴史を振り返る多彩な資料を展示している。

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清瀬市郷土博物館1階に展示されている「夢空間」のヘッドマーク

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特別展の展示会場


※記載内容は掲載時のデータです。

(Web掲載:2026年2月13日)

Writer

旅行読売出版社 メディアプロモーション部 さん

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