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【一度は見たい紅葉百景】標高差があるから紅葉の期間が長い!みなかみ18湯で、山と水辺の紅葉を堪能 みなかみ

場所
> みなかみ町
【一度は見たい紅葉百景】標高差があるから紅葉の期間が長い!みなかみ18湯で、山と水辺の紅葉を堪能 みなかみ

映画やポスターなどにも登場する120畳の「摩訶の湯」

豊かな自然が造り出した絶景の宝庫

群馬県の最北端にあるみなかみ町は、利根川源流に位置し、谷川岳や仙ノ倉山など2000メートル級の山々に囲まれている。紅葉の季節は、豊かな自然が造り出した絶景の宝庫となる。400メートルから1800メートルと標高差が大きいので、場所によって見頃がずれ、長い期間紅葉を楽しめるのもうれしい。

町の中央を流れる利根川の周囲には個性豊かな18の温泉が点在。川沿いの宿も多く、露天風呂や客室から色付いた木々や渓谷の秋景色を堪能できる。比較的早く色付くのが上の原温泉、宝川温泉、法師温泉など。谷川温泉、うのせ温泉、猿ヶ京温泉などが中盤、水上温泉、上牧(かみもく)温泉、湯宿温泉などが町内でも遅い時期となる。

俳人の水原秋桜子(しゅうおうし)が「日本一の紅葉」とたたえた照葉(てりは)峡、水上温泉から徒歩10分の名所・諏訪峡など、渓谷も見事に色付く。奥利根湖や赤谷湖など、利根川水系のダム湖でも水辺の紅葉を楽しめる。

谷川岳ヨッホ by 星野リゾート(旧谷川岳ロープウェイ)のベースプラザにはレンタサイクル(要予約)もあり、一ノ倉沢まで4キロ弱。岩壁と燃えるようなナナカマドの対比も、ぜひ見てみたい。

宝川温泉 汪泉閣

🍁10月下旬〜11月上旬

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混浴で湯あみ着で入る「摩訶の湯」

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露天風呂にはつり橋を渡っていく

利根川上流部に立つ山奥の一軒宿。支流の宝川沿いに“天下一の大露天風呂”と銘打った四つの露天風呂があり、延べ面積は470畳。色付いた森に囲まれかけ流しの湯につかれば、自然と一体になった気分だ。館内のつり橋から望む渓流と紅葉のコントラストも美しい。日帰り入浴1500円。
【Data】1泊2食2万1550円~/上越新幹線上毛高原駅から送迎45分(要予約)。上越線水上駅から送迎25分(要予約)/関越道水上ICから18キロ/みなかみ町藤原1899/TEL:0278-75-2611

坐山 みなかみ

🍁10月下旬〜11月上旬

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写真/齋藤雄輝

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写真/齋藤雄輝

創業90年余り。歌人の若山牧水も訪れたという水上温泉の宿。趣の異なる15の湯船はすべて渓流に面しており、思い思いに秋景色を味わえる。2016年リニューアルの「牧水の湯」には大きな窓があり、一幅の絵のような紅葉が広がる。上層階の客室からは谷川岳が望める。日帰り入浴1300円~。
【Data】1泊2食1万6500円~/上越新幹線上毛高原駅から送迎15分(要予約)。上越線水上駅から送迎2分(要予約)/関越道水上ICから3キロ/みなかみ町小日向573/TEL:0278-72-3221

谷川岳ヨッホ by 星野リゾート

🍁10月上旬〜11月中旬

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標高1319メートルの天神平駅までロープウェイで15分。徐々に色付く山肌のグラデーションを眺めながら空中散歩を楽しめる。リフトに乗り継いで1500メートルの天神峠駅まで行けば、展望台から紅葉の谷川岳を一望。展望レストランの「谷川岳パングラタン」も人気。
【Data】8時~17時(ロープウェイ上り最終は~16時30分。土・日曜、祝日は7時~)/無休/ロープウェイは往復3000円/上越新幹線上毛高原駅からバス50分、谷川岳ヨッホ by 星野リゾート下車すぐ/関越道水上ICから14キロ/みなかみ町湯檜曽湯吹山国有林/TEL:0278-72-3575

諏訪峡

🍁10月下旬〜11月上旬

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利根川の清流によって造り出された渓谷。道の駅みなかみ水紀行館から銚子橋まで、流れに沿って遊歩道が整備され、モミジ、カエデ、ナラの赤や黄色と清流のコントラストを眺めながら散策できる(通行止め箇所あり)。つり橋、笹笛橋から遠望する谷川岳の雄姿は格別だ。
【Data】見学自由/上越新幹線上毛高原駅からバス15分、小学校下下車すぐ/関越道水上ICから2.4キロ/みなかみ町湯原/TEL:0278-62-0401(みなかみ町観光協会)


文/高崎真規子

※記載内容はすべて掲載時のデータです。

(出典:旅行読売2025年10月号)
(Web掲載:2025年10月15日)


Writer

高崎真規子 さん

昭和の東京生まれ。80年代後半からフリーライターに。2015年「旅行読売」の編集部に参加。ひとり旅が好きで、旅先では必ずその街の繁華街をそぞろ歩き、風通しのいい店を物色。地の肴で地の酒を飲むのが至福のとき。本誌連載では、大宅賞作家橋本克彦が歌の舞台を訪ねる「あの歌この街」、100万部を超える人気シリーズ『本所おけら長屋』の著者が東京の街を歩く「畠山健二の東京回顧録」を担当。著書に『少女たちはなぜHを急ぐのか』『少女たちの性はなぜ空虚になったか』など。

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