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【新・日本の絶景】天空に浮かぶ〝都心の別荘〟高輪ゲートウェイシティ

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> 港区
【新・日本の絶景】天空に浮かぶ〝都心の別荘〟高輪ゲートウェイシティ

「山吹の庭」から望む東京ベイサイドの絶景。夜には高層ビルの灯りがきらめき、街は光の海へと変わる

JR東日本が進めるプロジェクト「高輪ゲートウェイシティ」

JR山手線の30番目の駅として2020年に開業した高輪ゲートウェイ駅。折り紙をモチーフにした屋根が印象的な駅舎の前に、新たな街が誕生しつつある。品川車両基地の跡地にJR東日本が進めるプロジェクト「高輪ゲートウェイシティ」だ。

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白い天幕が広がる外観が独創的な高輪ゲートウェイ駅。駅舎の設計は建築家・隈研吾氏が手がけた

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26年春に開館予定の複合文化施設「モン高輪」。約1200人を収容できるホールや、展示室などを備え、多彩な文化イベントが開催される。自然豊かな屋上庭園も見どころ(イメージ)

街のシンボルとなるツインタワーが「ザ・リンクピラー1・ノース/サウス」。その両棟に展開する商業施設「ニュウマン高輪」の中で、ノース棟28・29階に生まれた「ルフトバウム」は、新たな絶景スポットとして話題だ。地上約150メートルに〝都心の別荘〟をテーマにしたくつろぎの空間が広がる。「季節の移ろいを感じていただけるよう、植物は全て本物です」と担当者が話す。

カフェやレストランが点在する小径(こみち)を歩き、「翠(すい)の庭」に着く。街並みの向こうに丹沢や多摩の山々と晴れた日には富士山も見渡せる。竹林を抜けると「山吹の庭」。レインボーブリッジやお台場、スカイツリーなどが一望できる。

散策の後は「そらとさかなとオイスター Wharf(ワーフ)」で休憩。眼下の鉄道や遠くに霞む富士山を眺め、ワインと魚介類を味わう至福のひととき。東京の新絶景は、「空の庭」にある。

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「翠の庭」のデッキは人気の撮影スポット

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緑に包まれた「翠の庭」。サクラやカエデなど多様な樹木が彩りを添える

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東京の絶景を眼下に食事が楽しめる「そらとさかなとオイスターWharf」のカップルシート

文・写真/阪口 克


ニュウマン高輪(ルフトバウム28・29F)
ベストシーズン:通年
営業:8時〜20時(店舗ごとに異なる。そらとさかなとオイスターWharfは11時〜22時30分)
交通:山手線高輪ゲートウェイ駅からすぐ/首都高速都心環状線芝公園出口から2キロ
住所:港区高輪2-21-1
TEL:03-5334-0550(ニュウマン高輪)

※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:旅行読売2026年1月号)
(Web掲載:2025年12月22日)


Writer

阪口 克 さん

奈良県出身。航空会社機内誌や、多くのアウトドア雑誌で取材と撮影を担当する。オーストラリア大陸1万2000キロを自転車で一周し、帰国後フリーランスに。自宅は家族・友人とDIYで建築。旅と自然の中の暮らしをテーマに活動。著書に「家をセルフでビルドしたい」(草思社文庫)「冒険食堂」(ヤマケイ新書)「焚き火のすべて」(草思社)など。

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