【旅と駅弁・駅麺】全国シュウマイ駅弁❼
豚ひき肉などで作られたあんを皮で包み、蒸して作る中国生まれの料理、シュウマイ。時間がたつと水分が出やすいギョウザより扱いやすいため、シュウマイをメインにした駅弁が全国で多く作られています。食べ比べてお気に入りを探してみては。
シュウマイを駅で売るようになったのは1928年。横浜駅で崎陽軒(きようけん)が売り始めたのが初とされている。初代社長が冷めてもおいしい横浜名物を作れないかと考え、南京(なんきん)町(現在の横浜中華街)で働いていた点心職人とともに現在の「シウマイ」を開発した。
発売当初は中華料理自体がまだ珍しかった上、単品での販売ということもあり、あまり売れない時期もあったようだが、「シウマイ娘」と名付けた女性がホームで売る作戦が功を奏し、一気に脚光を浴びた。
54年からはシウマイをメインにした幕の内タイプの「シウマイ弁当」が登場。パッケージやおかずの変更などマイナーチェンジを重ねながら全国有数の人気駅弁に成長した。
九州でも56年からシュウマイを駅で売り始めた。鳥栖駅の中央軒である。こちらも長崎中華街の料理人に本場広東(カントン)の作り方を教えてもらい、人気商品になった。
シュウマイを売りにした駅弁は、丼タイプの焼き肉や海鮮系の弁当と異なり、幕の内あるいは、中華系弁当のおかずとの詰め合わせが多いが、小さな一粒には各社のこだわりが詰まっている。
➊シウマイ弁当 ◎1070円
今や1日約3万個を売り上げるシュウマイ弁当の元祖。保存料や化学調味料は使わず、発売以来味を変えていないというシウマイは5個入り。鮪(マグロ)の漬け焼き、筍(たけのこ)煮、蒲鉾(かまぼこ)、あんずなどの副菜もバラエティー豊か。
東海道新幹線新横浜駅ほか
■崎陽軒 TEL:0120-882-380


➋焼売中華弁當 ◎1200円
国産豚肉を使用した肉シュウマイと魚介の風味豊かな海老入りシュウマイが3個ずつ入り、食べ比べができるのが楽しい。副菜には、鶏の唐揚げと中華風春雨サラダ。中華風の炊き込みご飯やザーサイもおいしい。
東海道新幹線東京駅ほか
■JR東海リテイリング・プラス TEL:0120-919-212


❸シュウマイ弁当 ◎1150円
1888年創業の東華軒が製造。ホタテの貝柱を練り込んだ特製シュウマイは、肉のうま味としっとりとした食感が特徴。7個入りで満足感がある。同店の人気おかずである甘辛いとりそぼろをはじめ、厚焼き玉子、タケノコなども入る。
東海道新幹線小田原駅ほか
■東華軒 TEL:0465-47-1186


❹神戸中華焼売弁当 ◎1300円
豚まんやシュウマイが有名な中華料理店・三宮一貫楼とのコラボ弁当。同店名物のシュウマイが3個入るほか、しっかりとした辛みがくせになる麻婆豆腐、プリッとした食感のエビチリ、地元・神戸のケンミン食品のビーフンなどが入る。
山陽新幹線新神戸駅ほか
■淡路屋 TEL:078-431-1682


❺関西シウマイ弁当 ◎1200円
コロナ禍をきっかけに崎陽軒との共同開発で生まれた。見た目は、崎陽軒のシウマイ弁当に似ているが、シウマイには昆布だし、唐揚げにはあごだしを使い、玉子焼きはだし巻きにするなど、関西風の副菜や味付けに変更されている。
山陽新幹線姫路駅ほか
■まねき食品 TEL:079-224-0255


❻呼子萬坊のいかしゅうまい弁当 ◎1480円
イカの産地、佐賀県呼子(よぶこ)にあり、「いかしゅうまい」の元祖をうたう海中レストラン「萬坊(まんぼう)」の蒸し・揚げいかしゅうまいが2個ずつ入る。特許製法で精米され、冷めてもおいしいというご飯の上には、錦糸卵と鮭の西京焼きがのる。
九州新幹線博多駅ほか
■グルメトラベラー TEL:092-235-5015


❼長崎街道焼麦弁当 ◎1270円
70年近い歴史を持つ「焼麦(シャオマイ)」は豚肉、タマネギ、シイタケ、ニンニクなどを使い、広東風のあっさりした味わいが特徴。ご飯は1913年に登場し、すでに看板弁当になっていた「かしわめし」。長年愛された味を同時に味わえるのもうれしい。
九州新幹線新鳥栖駅ほか
■中央軒 TEL:0942-82-3166

文/安部晃司
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2025年12月号)
(Web掲載:2026年1月22日)


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