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【旅先で味わいたい!なつかし ご当地パン】パンあづま屋

場所
  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 石川県
> 小松市
【旅先で味わいたい!なつかし ご当地パン】パンあづま屋

ホワイトサンド
ふわふわ食感の食パンに甘さ控えめのクリームがたっぷり塗られている。パンは耳まで軟らかく、小麦粉の風味が感じられる。レトロなデザインのパッケージ(写真下)もかわいい。292円

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“懐かしく愛らしい”味で地域の食に貢献

ふんわりした食パンに、ホイップクリームが耳までたっぷり挟まれている。素朴な味わいのパンとほどよい甘さのクリームが相性抜群で、あっという間にお腹におさまった。

パンあづま屋のホワイトサンドは小松市民のソウルフード。1953年の創業当時から変わらぬ人気商品だ。「戦後の食料が乏しく、今のように多種多様なパンがなかった時代、食パンを薄くスライスして間にクリームやジャムを挟んだのが始まりです。その素朴さが、今も支持されるゆえんかもしれませんね」と3代目の東和央(ひがしかずお)さんは語る。

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食パンには県内唯一の製粉会社、金沢製粉の高級小麦粉「ローランド」を使用。卵や生クリームは加えずに、小麦粉の風味を生かしている

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最後の一口までパンとクリームが楽しめるように、手作業で丁寧にクリームを塗る

レトロなパッケージデザインも魅力の一つ。サンドパンシリーズのクリーム、ジャム、チョコレートのデザインは、創業者の東義雄さんと印刷会社で作ったデザインを変えていないという。今ではパッケージデザインをあしらったTシャツやトートバッグなどのグッズも人気だ。

ホワイトサンドは市内の直営店2店のほか県内のショッピングモール、スーパー、直売所などで買える。「その日焼き上がったパンを食べてもらいたい」と県内での販売が基本だ。

駅前本店にはカフェスペースが設けられ、パンや飲み物が楽しめる。パンをテイクアウトして、懐かしい特急列車の車両を保存展示する土居原ボンネット広場や、建機メーカー・コマツの大型車両を体感できる「こまつの杜も り」を訪れるのもおすすめだ。

種類豊富なサンドパンシリーズ

サンドパンシリーズは1袋2組入り。クリーム、ジャム、チョコ、ピーナッツは各292円、山型コーヒーは238円

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クリームサンド

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ジャムサンド

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チョコレートサンド

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ピーナッツサンド

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山型コーヒーサンド

60年に誕生した頭脳パンも長く愛されてきた。県内の金沢製粉が開発した、ビタミンB1の豊富な「頭脳粉」を使っており、レーズンや練乳の甘みがほどよく利いている。食後はなんだか頭の働きが良くなったように感じるから不思議。毎年、受験シーズンに売り上げが伸びるそうだ。

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金沢製粉のビタミンB1が豊富な「頭脳粉」を使うことからその名が付いた

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レーズンがたっぷり入った頭脳パン 260円。10月~2月は栗入りなど季節商品もある

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「じわもん」(地元食材)をPRするプロジェクトから生まれたのは、じわもんパン。全国有数の生産量を誇る小松市産の大麦を使い、食パンや菓子パン、菓子が開発されている。おすすめは、大麦の風味を生かし、ふんわりとした食感に焼き上げた大麦ブレッド。現在は大麦の加工も自社で行うようになり、手間を惜しむことなく進化を遂げている。

学校給食のパンも長く手掛けてきた。「子どもたちの食や地域に貢献してきたことを誇りに思います」と和央さん。昔ながらの味を大切にしながら新しいものを取り入れ、次世代に向けて歩む姿を応援したい。

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駅前本店は2024年にリニューアル。店内で製造・販売を行う

文/堀内 志保


パンと洋菓子 パンあづま屋 駅前本店

住所:小松市土居原町112
TEL:0761-22-2625
営業:8時30分〜18時30分/水・木曜休
交通:北陸新幹線小松駅から徒歩6分

※記載内容はすべて掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2026年2月号)
(Web掲載:2026年3月11日)

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Writer

堀内志保 さん

埼玉県生まれ。1999年から2年あまり社会人類学の調査でアフリカ大陸の沖に浮かぶマダガスカル島に滞在。『マダガスカルを知るための62章』(明石書店)では、市場と割礼祭の章を担当した。2003年から宮城県に住み、写真家の夫とともに東北各地の自然や歴史、食、温泉、手仕事などに触れ、新聞や雑誌に記事やエッセイを発表している。

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