【旅と駅弁・駅麺】北陸の冬季限定駅弁を食べ比べ/敦賀▶金沢▶能登中島▶富山(1)
高野商店の「香箱蟹ごはんのかにすし」。後ろに写っているのは、金沢駅のシンボル・鼓門
越前敦賀 小鯛かに寿し X 香箱蟹ごはんのかにすし
北陸と聞くと、やはり日本海の海の幸が真っ先に思い浮かぶ。カニや能登かき、寒ブリなどがおいしい季節も、もうすぐ。シーズンには少し早いが、冬の北陸ならではの駅弁を食べ比べる旅に出かけた。
旅は北陸新幹線の西の玄関口・敦賀駅からスタート。まずは鯛鮨(たいずし)で有名な塩荘(しおそう)の駅弁を購入し、北陸新幹線に乗り込む。11月から3月までは「越前敦賀 小鯛かに寿(す)し」が販売されるが、訪れた日は時期が早かったため、通年販売の「越前敦賀 小鯛ふくいサーモン寿し」を味わうことにした。

敦賀駅の北陸新幹線ホーム。2024年3月、金沢―敦賀駅間が開業した

北陸新幹線は流線形の車体と、青空や和を表現した色使いが特徴

敦賀駅に隣接するオルパーク内にある塩荘売店。敦賀駅新幹線改札口近くでも、塩荘の駅弁を販売している
木でできた四角い器の中に、小鯛とふくいサーモンの押し寿しが6切れずつ詰まっている。ふくいサーモンとは、卵のふ化から一貫して福井県内で育てられたトラウトサーモン(ニジマス)のこと。調味酢で軽く締めた小鯛は歯応えがあり、噛むと口の中に鯛のうま味がジュワっと広がる。少し甘めの酢飯が、ほどよい塩味の魚によく合う。「越前敦賀 小鯛かに寿し」になると、小鯛の押し寿司の部分は同じで、ふくいサーモンがカニに替わる。ほぐしたベニズワイガニの身がふんだんにのっているそうで、こちらも楽しみだ。

塩荘の「越前敦賀 小鯛ふくいサーモン寿し」1800円

北陸新幹線の車窓の田園風景を眺めながら、「越前敦賀 小鯛ふくいサーモン寿し」を味わう
越前敦賀 小鯛かに寿し
みっちり詰まった小鯛とカニの押し寿司
1700円【 敦賀駅ほか】 北陸新幹線 TEL:0770-23-3484(塩荘)
約1時間で金沢駅に到着。「えきべん処金澤」で予約しておいた「香箱蟹(こうばこがに)ごはんのかにすし」を受け取った。石川県では、ズワイガニのメスを「香箱ガニ」と呼ぶ。蓋を開けると、ご飯の上にベニズワイガニの脚肉がたっぷり。豪華な見た目に心が躍る。ご飯には、香箱ガニの未成熟卵である内子、卵、身、ミソが炊き込んである。香箱ガニの濃厚なエキスがしみ込んだご飯とベニズワイガニを同時にほおばれるとは、なんという贅沢(ぜいたく)。ズワイガニやベニズワイガニを使った駅弁は多いが、これは知る人ぞ知る名品。9月~4月の予約販売のみなので、3日前の午前中までに予約しておこう。
香箱蟹ごはんのかにすし
香箱ガニとベニズワイガニの贅沢な競演
1780円【 金沢駅ほか】 北陸新幹線 TEL:0761-72-3311(高野商店)

金沢駅兼六園口(東口)の大屋根「もてなしドーム」。アルミニウムとガラスで造られている
日帰りモデルコース(土曜、休日用ダイヤ)
敦賀 08:31発
↓ (北陸新幹線つるぎ4号)
金沢 09:28着
10:00発
↓ (特急能登かがり火3号)
七尾 10:52着
11:54発
↓ (のと鉄道)
能登中島 12:13着
13:17発
↓ (のと鉄道)
七尾 13:37着
14:02発
↓ (七尾線)
津幡 15:17着
15:21発
↓ (IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道)
富山 16:09着
文/出口由紀 写真/宮川 透ほか
【旅と駅弁・駅麺】北陸の冬季限定駅弁を食べ比べ/敦賀▶金沢▶能登中島▶富山(2)へ続く
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2025年12月号)
(Web掲載:2026年1月10日)


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