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【旅と駅弁・駅麺】全国おにぎり駅弁❺選

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【旅と駅弁・駅麺】全国おにぎり駅弁❺選

淡路屋の「ひっぱりだこ飯のおにぎり」 ◉300円 真ダコのうま煮と錦糸玉子を混ぜた醤油めしのおにぎり

駅弁の始まりとされるおにぎりは、手軽に食べられるとあって長旅のおともに重宝されました。最近はご当地名物や定番駅弁のおにぎりバージョンなどユニークなおにぎり駅弁も開発され、さまざまなシーンで人気を呼んでいます。

旅の楽しさを増幅する個性的なおにぎり駅弁

駅弁の発祥には諸説あるが、1885 年に宇都宮駅で、旅館・白木屋がおにぎり2個とたくあんを竹皮で包んだものを販売したというのが通説だ。それから140年。手軽で食べやすいだけでなく、旅の楽しさを増幅するような個性的なおにぎり駅弁が話題を呼んでいる。

柿千(かきせん)の「大阪名物 元祖 たこむす」はたこ焼きを包んだおにぎり。大阪の名物を作ろうと試行錯誤を重ね、ご飯に合うだし味のたこ焼きを開発。冷めてもおいしく食べられるよう、米や海苔(のり)にもこだわり、味変のマヨネーズも添えた。販売20年余りのロングセラーとなっている。

「ひっぱりだこ飯」が人気の淡路屋では2022年、知名度の高い駅弁をモチーフにした「駅弁おにぎり」を開発。第1弾として3種を販売すると、朝ご飯やおやつ、夕食後などの時間帯にも売り上げを伸ばし、新たな客層を獲得したという。

宇都宮で唯一の駅弁製造業者・松廼家(まつのや)では、発祥当時の駅弁を模したヒット商品「滊車辨當(きしゃべんとう)」を2025年秋リニューアル。駅弁屋ならではの技術や思いが詰まったおにぎり駅弁は、独特の進化を遂げつつあるようだ。

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(左)「神戸名物すきやき弁当のおにぎり」◉280円 すき焼きご飯には、甘く炊いた牛肉がのる。(右)「きつねの鶏めしのおにぎり」◉240円 かやくご飯の中に鶏照り焼きとお揚げが入っている

駅弁おにぎり タコ壺を模した容器が人気の「ひっぱりだこ飯」、「神戸名物すきやき弁当」、「きつねの鶏めし」と、淡路屋定番駅弁のメインの具材を使用し、味付けも踏襲。駅弁それぞれの味わいをおにぎりに凝縮した。海苔の風味もいい。
🚋山陽新幹線新神戸駅、東海道線神戸駅ほか
■淡路屋
TEL:078-431-1682

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駅弁発祥の地より 滊車辨當 ◉1100円 2025年秋にリニューアル。宇都宮発祥の駅弁をイメージし、ゴマ塩おにぎりとたくあんを竹皮に包んだスタイルは昔のまま。おにぎりの中身は、ご飯によく合う練り梅とフキ味噌。おかずには栃木県ならではの湯葉も入っている。
🚋東北線宇都宮駅
■松廼家
TEL:0285-81-7250

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駅弁屋のおにぎり ◉700円 おにぎりの具は、小田原の名産品である梅干しとキンメダイのしぐれ煮。鶏照り焼き、玉子焼き、サワラの塩焼き、レンコンのきんぴらなど、ちょっとしたおかずも入っている。竹の皮をイメージしたパッケージも旅気分を演出する。
🚋東海道新幹線小田原駅・熱海駅ほか(3日前までに要予約)
■東華軒
TEL:0465-47-1186

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そば屋の天むす ◉5個入り900円 丸政の駅そば店でサイドメニューとして販売していた人気おにぎりが駅弁に。小豆島産の醤油で煮た子持ちキクラゲの佃煮を混ぜたおにぎりは味付けも食感も抜群。だしのきいたプリプリのエビ天との相性もいい。
🚋中央線甲府駅・小淵沢駅・茅野駅ほか
■丸政
TEL:0551-36-2521

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大阪名物 元祖 たこむす ◉5個入り967円 おむすびに合うように開発した和風だし味のたこ焼きは、ネギ、天かす、キャベツ、紅ショウガなどの具材入りでだしの味を引き立てる。もちもちした食感の伊賀米コシヒカリと高級国産焼き海苔が絶妙のハーモニーを奏でる。
🚋東海道新幹線新大阪駅ほか
■柿千
TEL:0120-41-3000

文/高崎真規子


※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:旅行読売2025年12月号)
(Web掲載:2026年1月17日)


Writer

高崎真規子 さん

昭和の東京生まれ。80年代後半からフリーライターに。2015年「旅行読売」の編集部に参加。ひとり旅が好きで、旅先では必ずその街の繁華街をそぞろ歩き、風通しのいい店を物色。地の肴で地の酒を飲むのが至福のとき。本誌連載では、大宅賞作家橋本克彦が歌の舞台を訪ねる「あの歌この街」、100万部を超える人気シリーズ『本所おけら長屋』の著者が東京の街を歩く「畠山健二の東京回顧録」を担当。著書に『少女たちはなぜHを急ぐのか』『少女たちの性はなぜ空虚になったか』など。

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