【新・日本の絶景】静寂の湿地に浮かぶ1万本のカキツバタ 平池のカキツバタ群生地
カキツバタが池畔を彩る初夏の平池。緑の山々と1万の花影が織りなす、静謐(せいひつ)で幻想的な美の絶景が広がる(写真/ピクスタ)
写真愛好家の間で〝知る人ぞ知る〟初夏の名所
琵琶湖北西に位置する箱館(はこだて)山を越えた谷あい、標高約550メートルにある静かな湿地、平池(だいらいけ)。県内最大級のカキツバタ群生地として知られ、例年5月下旬から6月上旬にかけ、約1万本ともいわれる淡紫色のカキツバタが池のほとりに咲き誇る。全国的な知名度こそ高くないが、写真愛好家の間では〝知る人ぞ知る〟初夏の名所だ。
早朝から三脚を構えるカメラマンも多く、静寂の中に咲くカキツバタと山々の緑のコントラスト、そして湖面に映る1万の花影が織りなす一瞬の美を求めて、繰り返し足を運ぶ人も少なくない。

山間の静かな池に霧が立ちのぼる朝。淡紫のカキツバタが水面に揺れ、幻想的な風景を生む。この瞬間を求め、早朝から訪れる人も多い
カキツバタ以外にも、レンゲツツジやサワオグルマ、ミズなども見られ、季節ごとに彩り豊かな自然が楽しめる。静かな山間に広がるこの湿地は花々の移ろいとともに、訪れる人に穏やかな時間を届けてくれる。
アクセスには車が欠かせず、最寄りのキャンプ場「ビラデスト今津」に止め、歩いて10分ほど。平池周辺にはセラピーロードが整備されており、ハイキングを楽しみながら自然と触れ合うこともできる。初夏の滋賀で、静けさと華やかさが共存する絶景に出合ってほしい。
文/矢裂真由
平池のカキツバタ群生地
ベストシーズン 5月下旬~6月上旬
営業:見学自由
料金:300円(ビラデスト今津入村料)
交通:北陸道木之本ICから34キロのビラデスト今津駐車場から徒歩10分
問い合わせ:TEL 0740-33-7101(びわ湖高島観光協会)
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2026年1月号)
(Web掲載:2026年3月6日)


Tweet
Share