たびよみ

旅の魅力を発信する
メディアサイト
menu

【鉄道ひとり(一人)旅】早春の富士山や沿線の花々を眺め、「鉄印帳 東海エリア版」6社を巡る<伊豆箱根鉄道-岳南電車- 静岡鉄道-天竜浜名湖鉄道 -遠州鉄道-大井川鐵道>

場所
  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 静岡県
> 伊豆市、富士市、静岡市、浜松市、島田市
【鉄道ひとり(一人)旅】早春の富士山や沿線の花々を眺め、「鉄印帳 東海エリア版」6社を巡る<伊豆箱根鉄道-岳南電車- 静岡鉄道-天竜浜名湖鉄道 -遠州鉄道-大井川鐵道>

天竜浜名湖鉄道の都田駅はホームに沿って桜並木が続き、列車や駅舎を包み込む

鉄道ひとり旅の目的としておすすめしたい「鉄印集め」

鉄道ひとり旅の目的としておすすめしたいのが、鉄印集めだ。エリア版として第2弾となる「鉄印帳 東海エリア版」を片手に、ひと足早く春の訪れを告げる静岡県内の六つの私鉄線を乗り継ぐ旅に出かけよう。

東京から約45分の熱海駅からスタート。新幹線乗換口で「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」を入手。三島から伊豆箱根鉄道駿豆(すんず)線に乗る。伊豆仁田(にった)駅を過ぎると車窓が開け、進行方向右側の後方に富士山を望み、民家の軒先の河津桜や田畑の菜の花が彩りを添える。終点の修善寺駅で1社目の鉄印をもらい、バスで10分ほどの修善寺の温泉街を散策。帰りに「駅弁舞寿(ず)し」で名物の「武士(たけし)のあじ寿司」を購入した。

鉄印00_駿豆線018(鉄印).jpg
富士山と3000系、社長が揮毫(きごう)した社名が描かれた伊豆箱根鉄道の鉄印は修善寺駅で入手できる

02_3693_08三島広小路(2019年11月撮影).jpg
富士山を背にした三島広小路駅のホームにやって来た伊豆箱根鉄道の列車

03_1778_12修善寺.jpg
修善寺駅構内で販売されている名物駅弁・武士のあじ寿司(1700円)

鉄印1_伊豆箱根鉄道_page-0001.jpg
伊豆箱根鉄道の鉄印

三島駅に戻り、東海道線を経て、岳南電車の吉原(よしわら)駅で2社目の鉄印をもらい列車へ。ジヤトコ前駅までは前方に、そこを過ぎると進行左側に富士山が見え隠れする。工場脇のキノコ型をしたホーム上屋が目を引く本吉原駅で降り、レトロなホームを撮影していると、地元の乗客が「前はここにも貨物が走っていたんだ」と教えてくれた。製紙業の盛んな富士市を走る岳南電車ではもともと貨物輸送が行われていた。沿線には工場も多く、特に工場の中を走る岳南原田―比奈駅間の車窓は迫力満点。岳南富士岡駅の「がくてつ機関車ひろば」に保存されている電気機関車を見学し、吉原駅へ戻る。

04_4984_03岳南富士岡.jpg
岳南富士岡駅に留置された電気機関車の向こうに富士山が見える

05_104_9892岳南鉄道線本吉原駅.jpg
工場脇にある本吉原駅のプラットホームにはレトロな雰囲気が漂う。駅脇の工場は今でも現役!

鉄印2_岳南電車.png
岳南電車の鉄印

清水駅へ移動し、徒歩10分ほどの新清水駅から静岡鉄道に乗車。途中の狐(きつね)ヶ崎駅近くで谷津沢川水路橋を見て、終点の新静岡駅で3社目の鉄印をもらい1日目を終了した。

06_静岡清水線017(狐ヶ崎駅).jpg
静岡鉄道の線路の上を渡る谷津沢川水路橋は、さらにその上に歩道があって珍しい

鉄印3_静岡鉄道_page-0001.jpg
静岡鉄道の鉄印

古い鉄道施設や名車両に触れる

2日目は新所原(しんじょはら)駅から天竜浜名湖鉄道へ。知波田(ちばた)―西気賀(にしきが)駅間のところどころで進行右手に浜名湖を望みながら進んで行く。途中の尾奈駅付近では線路脇に菜の花が咲き誇る。

西鹿島(かじま)駅で下車し、4社目の遠州鉄道の鉄印をもらう。ここから「赤電」と呼ばれる遠州鉄道の列車に揺られ、美薗(みその)中央公園駅脇の美薗中央公園でひと足早い花見を楽しんだ。

07_106_0482遠州鉄道線美園中央公園駅.jpg
美薗中央公園は駅に隣接していて、花見広場周辺で梅や桜などが咲き誇る

鉄印5_遠州鉄道.jpg
遠州鉄道の鉄印

天竜浜名湖鉄道に戻り、天竜二俣駅で5社目の鉄印と「まいたけ弁当」を購入。駅舎や転車台など36件が登録有形文化財の天竜浜名湖鉄道では、天竜二俣駅本屋のほか、遠州森駅本屋など車窓からもレトロな施設が見られる。

08_3931_019天竜二俣.jpg
古くから使われる天竜二俣駅の木製ホーム上屋

09_5338_13遠州森.jpg
車窓からも見える登録有形文化財の遠州森駅上屋

鉄印4_天竜浜名湖33.jpg
天竜浜名湖鉄道の鉄印

掛川駅から金谷駅へ移動し、大井川鐵道で川根温泉笹間渡(ささまど)駅へ向かう。門出駅を出ると進行右手に大井川が見られ、抜里(ぬくり)駅を過ぎると大井川第一橋梁(きょうりょう)を渡っていく。金谷駅へ戻る途中、新金谷駅で最後の鉄印をもらい、ロコミュージアムや車両基地に止まる往年の名車両を間近で見物し、旅を締めくくった。

10_大井川本線007(抜里~川根温泉笹間渡間).jpg 
大井川鐵道大井川第一橋梁を渡る元近鉄線の特急車両を、「SLの見える丘公園」から桜越しに望む

鉄印6_大井川鐡道.jpg
大井川鐵道の鉄印

モデルコース_静岡.jpg

文・写真/越 信行


※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:旅行読売2026年3月号)
(Web掲載:2026年4月15日)


Writer

越信行 さん

神奈川県生まれ。全国の駅を撮り歩く駅旅写真家。月刊旅行読売で「駅舎のある風景」を連載中。著書に「生涯一度は行きたい春夏秋冬の絶景駅100選」(山と溪谷社)など

Related stories

関連記事