たびよみ

旅の魅力を発信する
メディアサイト
menu

【ガツン!と、ご当地バーガー】2年連続日本一&殿堂入り まるごと!? 紀州梅バーガー <和歌山・湯浅町>

場所
> 有田郡湯浅町
【ガツン!と、ご当地バーガー】2年連続日本一&殿堂入り まるごと!? 紀州梅バーガー <和歌山・湯浅町>

異色のコラボが大評判の「まるごと!? 紀州梅バーガー」583円

梅干し好きの和歌山県民もびっくり

熊野古道の要所として、古くから栄えてきた和歌山県湯浅町。しょうゆ醸造発祥地の一つで、レトロな町家などが随所に残る。歴史が香る港町に、「ヨーロッパのお菓子とパンの店 欧風菓子カワ」がオープンしたのは1981年のこと。「パン工房Kawa」の社長で、パティシエでもある川(かわ)良弘さんが故郷で開業し、現在は全18店舗を展開している。

2014年に生み出された「まるごと⁉ 紀州梅バーガー」は、時代とニーズに合わせて進化を続ける同社のヒット商品だ。「和歌山の特産品である梅を世界に発信しようと、12年に県の農林水産部が〝紀州梅バーガー開発研究会〟を発足し、そこに参加したのが商品開発のきっかけです」と本社企画室の森春菜さんが話す。当初は川社長も「パンと梅を合わせるのは難しいのでは」と考えていたそうだ。

パン生地に梅肉を練り込むなど試行錯誤の末、梅干しを丸ごと入れてみたところ、絶妙な味が醸し出され、商品化がかなったという。梅干し好きの和歌山県民もびっくりのアイデアだったが、次第に注目されてファンが増えていく。全国ご当地バーガーグランプリで2年連続日本一を獲得し、殿堂入りまで果たしたのだ。

2.店舗外観.jpg
「パン工房Kawa」の発祥地にある本店。野外のテラス席を気軽に利用できる

7.町並み.jpg
しょうゆの匂いを感じながら、重要伝統的建造物群保存地区を歩く

「梅干しは塩分を6%まで抑えた紀州南高梅(なんこううめ)を使っています。2種のソースにも梅干しが入っているんですよ」と森さん。パンは穀物の食感が楽しめる、オリジナルの〝八穀(はっこく)バンズ〟。メイン食材は、和歌山産みかんの果皮で育った〝紀の国みかんどり〟の自家製チキンカツだ。大葉の上に梅干しがごろんとのった大胆なビジュアルも印象的だ。

梅干しのタネは抜いてあるので、両手で持ってガツンとかぶりつく。まずは揚げたてのチキンカツと、香ばしいバンズが生む軽やかな口当たりを味わう。梅干しの存在を感じるのは二口目。紀州南高梅のフルーティーな酸味が、鶏むね肉のうまみを爽やかに引き立てる。チキンカツにかかる梅ピクルス入りのタルタルソースと梅肉の特選黒ソースも主役級の働きだ。異色のコラボを体感し、梅干しの底力を思い知らされた。

JmgFQTEI1gVweVo1778140375_1778140384.png
蜜漬けでまろやかに仕上げた紀州南高梅“梅風月(うめふうげつ)”を使用

本店には約150種の商品があり、菓子パンのほか海老カツサンドや牛肉カレーパンなどランチにぴったりの総菜パンも豊富にそろう。窯で焼いた本格ナポリピッツァも魅惑のメニュー。町歩きの途中にふらりと立ち寄り、テラス席で頬張ろう。

4.店内9.jpg
定番の味から季節の新作まで種類は豊富。土産品に最適な焼き菓子も。いろいろあって迷っちゃう

6.バーガー陳列.jpg
「和歌山のおいしい」を凝縮した逸品が、できたてほやほやで店頭に並ぶ

8.くり抜きカレーパン.jpg
牛肉カレーパンも人気

おすすめメニュー

本格ナポリピッツァ

店内に設置した窯で、注文から約5分で焼き上げる。直径22センチの「マルゲリータ」561円は、もっちりした自家製生地が秀逸だ。本店含め5店舗で提供する。

5.おすすめピザ.jpg

湯浅醤油 丸新本家👟

湯浅の食文化を伝える醸造会社。しょうゆや金山寺(きんざんじ)みそが並ぶ売店や、蔵カフェがある。杉樽で熟成させた「生一本(きいっぽん)黒豆」は200ミリリットルが1296円。その風味を生かした「醤油(しょうゆ)ソフトクリーム」500円は、ここでしか食べられない絶品スイーツだ。工場見学(団体を除き予約不要、無料)も実施。
■9〜17時(カフェ、蔵の自由見学は〜16時)/無休/紀勢線湯浅駅から徒歩10分/湯浅町湯浅1464/TEL:0737-63-2267

9.湯浅醤油.jpg
事前予約で「醤油づくり体験」も可能

10.湯浅醤油蔵内.jpg
年季を感じる杉樽は必見だ

文/北浦雅子 写真/清水いつ子


パン工房Kawa 本店

生クリームを生地に練り込んだソフトな食感のパンが人気。和歌山を中心に大阪、奈良の3府県で店舗を展開し、カフェ併設の店舗も。
■9〜19時/火曜休/紀勢線湯浅駅から徒歩13分/湯浅町湯浅1935-1/TEL:0737-63-6394

👉和歌山県など近畿旅行・ツアーはこちら

※記載内容はすべて掲載時のデータです。

(出典:旅行読売2026年6月号)
(Web掲載:2026年5月31日)


Writer

北浦雅子 さん

和歌山の海辺生まれで、漁師の孫。海人族の血を引くためか旅好き。広告コピーやインタビューなど何でもやってきた野良ライターだが、「旅しか書かない」と開き直って旅行ライターを名乗る。紀伊半島の端っこ、業界の隅っこにひっそり生息しつつ、デザイナーと2人で出版レーベル「道音舎」を運営している。https://pub.michi-oto.com/

Related stories

関連記事