【フェリーひとり(一人)旅】海外航路乗船記 福岡🚢釜山<ニューかめりあ>
博多を出港してから5時間ちょっと。釜山の街並みが現れた。日韓の近さを感じる船旅だ
韓国って意外と近い!
ちょっとユニークな韓国へのアクセス。それが博多港から毎日出ている「ニューかめりあ」の船旅だ。
同船は日本船籍(福岡)で、2004年に博多~ 釜山(プサン)間で就航した。日韓航路なので船内設備に関する表記は両国語併記。自販機コーナーはすべて日本商品で、日本円のみ使用可となっている。免税店(売店)やレストランも日本円でOK。インフォメーションも売店も日本語が通じるので安心だ。
「ニューかめりあ」は12時30分、博多を出港。まずは売店に行き、日韓のカップ麺が並ぶ棚から韓国の商品を選ぶ。昼食の提供はないが、レストランは開放されているので、ここでピリ辛のカップ麺を食べた。
食後、売店で「ニューかめりあ」御船印を入手。カメリアラインは外国航路の船社としては初めて御船印プロジェクトに参加している。

12時30分、博多の街並みが現れた。日韓の近さを感じる船旅だを出港。博多ポートタワーが徐々に後方へ消えていく

「ニューかめりあ」御船印

ゴミ箱もハングル・日本語を併記
日韓の乗客比は半々くらい。カラオケルームが四つあり、韓国人アジュマ(中年の女性)のグループが元気に韓国の歌を熱唱している。なお、日本語の曲もちゃんと用意されている。展望浴室では大学生らしき日本人男性の若者たちがバスタイムを満喫していた。
16時頃、左手に陸地が見えてきた。対馬(つしま<長崎>)だ。間もなく日本と別れる。対馬の島影が水平線に消えてゆくのを見届け、船首にある展望サロンへ向かった。そこへ韓国人の若い女性4人がやってきた。彼女たちは中学・高校の同級生という会社員。行きも帰りも「ニューかめりあ」を使って、3泊4日で福岡とハウステンボスを回ったという。K-POPや韓国映画の話題でひとしきり盛り上がった。

船首にある展望サロン。次第に近付く韓国を望むことができた

エントランス(デッキ3)から最上階(デッキ5)をつなぐ階段

1等洋室Bは定員2人。テレビ、洗面台、クロークを備える
18時近くになって展望デッキに出る。海雲台(ヘウンデ)、広安大橋(クァンアンデギョ)、五六島(オリュクト)、影島(ヨンド)が見渡せる。そして釜山港大橋をくぐると、18時30分、釜山港国際旅客ターミナルに到着だ。夕日を浴びる釜山の街並みや釜山タワーがはっきり見える。
下船後、スムーズに入国。釜山のターミナルには、観光案内所、銀行、免税店、レストラン、ファストフード店などがそろい、ちょっとした空港ターミナルのようだ。

最上階後方にある展望デッキ。出港後は福岡の街並みなど博多湾の遊覧、入港直前は釜山港の景観が楽しめる

施設が充実する釜山港国際旅客ターミナル

釜山のゆるキャラ「プギ」が迎えてくれる
フェリーターミナルからペデストリアンデッキが延びており、10分も歩けば釜山駅に着く。ここから高速鉄道でソウルに行く人もいるようだ。韓国料理のディナーに舌鼓を打つべく、暮れなずむ繁華街に繰り出した。

釜山駅周辺は、郷土料理「テジクッパ」の専門店が軒を並べる

韓国語でテジは豚、クッはスープ、パッはご飯。マシッソヨ(おいしい)!
ニューかめりあ
◉運航ダイヤ
博多 12:30発🚢18:30着 釜山 22:30発🚢翌日7:30着 博多
◉料金(大人1人)
特別室/2万5000円
特等シングル/2万2000円
特等ツイン/2万円
1等和室・洋室/1万5000円
2等寝台/1万3500円
2等/1万2000円
※上記のほか燃料特別付加運賃、ターミナル使用料、港湾税、観光基金、国際観光旅客税が必要
◉アクセス
博多港国際ターミナル=九州新幹線博多駅からバス12分、中央埠頭下車すぐ/福岡高速環状線築港出口から1キロ
◉問い合わせ
カメリアライン/TEL:092-262-2323
文・写真/カナマルトモヨシ

カナマルトモヨシ
1966年、富山県生まれ。フェリーやクルーズ客船で国内外を旅する航海作家。雑誌「クルーズ」(海事プレス社)での連載執筆の他、フェリーデータページの「フェリーズコラム」を担当。その他にも数多くの媒体で執筆する。
※記載内容はすべて掲載時のデータです。
(出典:「旅行読売」2026年6月号)
(Web掲載:2026年6月14日)


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